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ま・す・ま・す・太る、大韓民国の若年層

運動はせずにダイエット 

  • ま・す・ま・す・太る、大韓民国の若年層

世宗市に住むAさん(41)は最近、小学校3年生の娘の肥満問題を解決する病院を探している。縄跳びとランニングマシンのような有酸素運動を毎日1時間ずつさせているが、体重に変化がほとんどなく、医学の力を借りることにした。Aさんは「漢方薬は大人も副作用に苦しむなど注意する必要があり、小学生専門の病院を探しまわっている」と言う。

未成年の学生の肥満が蔓延して、子供の肥満に頭を痛める保護者が増えている。

親たちは肥満治療のために各種の体重減量の食品や薬はもちろん、専門医療サービスまで訪ねる状況だ。実際に、最近の統計調査によると小・中・高校生の4人に1人が肥満群に属するという結果が出た。 15日に政府が発表した「第1次学生健康増進基本計画」によると、小・中・高校の肥満群の割合は2014年の21.8%から2018年には25.0%にまで上昇した。 5年連続の増加だ。

肥満群とは太りすぎや肥満状態をひとくくりにしたもので、体重を身長の二乗で割った値であるボディマス指数(BMI)を基準に判断する。昨年を基準にして、肥満前段階に対応する「太り過ぎ割合」(BMI 23.0~24.9)は10.6%であり、「肥満の割合」(BMI 25.0以上)は14.4%だ。 5年前に比べてそれぞれ0.9%ポイントと2.4%ポイント増えた数値だ。

親は子供の肥満問題を解決するために食事や運動、生活習慣の矯正に加え、医療専門家のサービスを探している。特に大学入試などの受験生の子供を持つ親は、子供の生活習慣を変えたときに成績に影響を及ぼすかを心配し、健康補助食品や医療処置を選択するケースが多いという。

慶南の晋州に住むBさん(48)は、「高3の娘が食欲調節ができなくて3ヶ月で8㎏ほど体重が増え、ダイエット薬を調べている」とし、「最近は減量に役立つというデトックスジュースを購入して与えている」と言う。

一部の親は「ビューティーセラピー」施術まで考慮している。京畿道の坡州に住むCさんは「子供の肥満問題を解決するために、皮膚科でカルボやメソセラピーを受けるかで悩んでいる」とし、「経験のある周辺の知人を通じて長所と短所を確かめているところ」だと話した。「カルボセラピー」は、二酸化炭素ガスをねらいの部位の皮下脂肪に直接注入して脂肪細胞を分解する施術だ。「メソセラピー」は、特定の部位の脂肪を減らすのに役立つ薬剤を、治療を希望する皮膚部位の真皮層に注入する方式の施術をいう。

最近では成人患者の体重管理のためにカロリー低減の食事と身体活動増大のサプリメントとして使用されている「サクセンダ」の注射投与が流行し、青少年にも使用できるかを尋ねるメッセージが地域の心のカフェやインターネットコミュニティサイトに上がってきている。

専門家らは無分別な医療処置の需要に対し、警戒心を持たなければならないとした。主に成人の高度肥満患者を対象とした施術・療法などは、青少年にも安全で効果があるかはまだ完全に検証されていないとの指摘も出ている。

成均館大学医学部のカン・ヂェホン家庭医学科教授は大韓医学会への寄稿文で、「肥満治療に使用することができる良い薬が出ているが、それは生活習慣の校正をおろそかにしても良いというわけではない」とし、「肥満薬に対する盲信は国家医療費の急増などの副作用を引き起こすことがある」と警告した。

一方、教育当局は肥満をはじめ、学生の身体的・精神的健康レベルを高めるための教育と治療支援を段階的に拡大する方針だ。学生の肥満予防のための改善効果が確認された事例を普及させて、身体活動と食生活教育を強化する。また、肥満の学生には体脂肪の増加・血圧上昇などの代謝症候群の検査を通じて、適切な治療を受けることができるように助ける方針だ。

この他にも、中・高校生の中で憂鬱感を感じた生徒の割合が27.1%に増加した点を反映して、モバイル・インターネットで24時間相談が可能な相談窓口を運営する。憂鬱感を感じた学生の割合は、2016年の25.5%から2017年には25.1%に減ったが、1年ぶりに再び増加した。
  • 毎日経済_イ・ヂナン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-03-16 09:13:40




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