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韓国「有料購読サービスモデル」が拡散

ニュースサービスから電子書籍まで 

  • 韓国「有料購読サービスモデル」が拡散
  • 急成長する優良購読サービスのスタートアップ


知識コンテンツ販売ビジネスモデルであるスタートアップのPUBLY(パブリ)は、モバイルアプリとウェブ上での企画・デザインと産業・消費動向など、さまざまな専門分野の作家が作成したコンテンツを提供する。 2015年に設立された後、2017年7月から有料購読サービスを発表した。

最近ではニューヨーク・タイムズやフィナンシャルタイムズなどの外信の翻訳コンテンツ、出版社と提携したコンテンツサービスも提供し始めた。一種のカスタムニュースモデルで、購読者は月2万1900ウォンを決済すると無制限の専門コンテンツを閲覧することができる。

去る2月の時点で有料購読者は約6000人で再決済率は85%、累積決済の顧客は2万人にのぼる。最近、38億ウォン規模のシリーズB段階の投資も受けた。累積投資額は合計60億ウォン以上だ。ある外資系IT企業の最高経営責任者(CEO)は21日、「月額制で無制限の映画サービスをするネットフリックスの成功モデルに支えられ、サブスクリプション経済が世界的に急成長中」だとし、「韓国ではさまざまな知識コンテンツだけでなく、ある種のカスタマイズニュースサービスをするパブリが急成長しており、韓国型有料コンテンツのサブスクリプションモデルに対する成功可能性を注視している」と評価した。

月額制の有料サブスクリプションを基盤にしたモバイルアプリサービスが国内でも人気を集めている。ニュースや音楽だけでなく、専門知識、本、アニメまで、さまざまなコンテンツを提供するスタートアップが、サブスクリプション基盤のモデルとして急成長している。所有概念が弱くなった消費者に合理的な価格でさまざまな読書経験を提供し、創作者は巨大なプラットフォームを経由せずに直接消費者に到達できるという点が、コンテンツの有料購読サービスの成功事例が増える理由としてあげられる。

パブリのパク・ソリョン代表は、「コンテンツ企業が巨大プラットフォームに依存すると、顧客との直接の接点がない世間知らずになる」とし、「他のプラットフォームに頼らずに、直接顧客とのコミュニケーションしてこそ、ネットフリックスのようにデータに基づいて消費者が好むであろうコンテンツを作成して推薦することができる」と述べた。

アニメーションをストリーミング基盤で提供する国内スタートアップの「ラフテル(LAFTEL)」の場合、2017年9月にアニメのストリーミングサービスを開始して1年めでユーザー30万人を確保しており、1万8000本以上のアニメーションを提供している。成長性を認められて、昨年10月にカカオ・ベンチャーズなどから20億ウォンの投資も誘致した。ラフテルのキム・ボムジュン代表は、「アニメーションの違法ダウンロード市場を陽性化するためには、無料で提供するよりもサブスクリプションが効果的だと判断した」とし、「サブスクリプション基盤に転換した後、サービスは急成長できた」と説明した。

「ミリの書斎」も月に9900ウォンで電子ブックを無制限閲覧できるサービスとして人気を集めている。一冊ずつ売っておらず、サブスクリプションモデルを適用した点がサービス2年めで加入者数70万人を超えた原動力になった。昨年は100億ウォンの投資を誘致した。現在、人文や経済と経営などのさまざまな分野にわたって3万3000編の電子書籍を提供している。ミリの書斎の関係者は、「韓国の平均読書量が外国に比べてかなり落ちるというが、本一冊の価格で多様な電子書籍を閲覧できるサービスで利用者の呼応を得た」と説明した。

購読ベースのコンテンツサービスの成功は、国内に限った現象ではない。映画・ドラマなどを月額に基づいて提供するネットフリックスを筆頭に、音楽やニュース、映画などのさまざまなサブスクリプション基盤のコンテンツサービスが成功を収めた。

サブスクリプションモデルが脚光を浴びる理由は、所有概念が弱体化している新しい消費傾向に合うからだ。サブスクリプションモデルは定額制によってさまざまなコンテンツを体験できるうえに、消費者の価格に対する障壁を下げることができる。音楽市場が代表的だ。サブスクリプションの場合、すべての曲を直接所有するよりも少ない金額でさまざまな曲を楽しむことができる。このような理由から国内外を問わず、数年前から月額基盤のストリーミング(リアルタイムリスニング)のサブスクリプションが主力事業モデルになった。同様にラフテルもサブスクリプションを通じて、消費者を違法ダウンロードから合法的使用に戻るようにしている。

ミリの書斎は加入者のうち77%が20・30代であるほど、若い世代の人気を集めている。創作者が巨大プラットフォームを経由せずに消費者と直接会うことができるという点も、コンテンツ購読サービスの強みだ。ディズニーが「ディズニープラス」を開始してネットフリックスを経由せずに直接コンテンツを供給することも、巨大プラットフォームに依存ないという戦略として分析される。
  • 毎日経済_オ・デソク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-04-22 09:04:43




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