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韓国半導体の弱点…非メモリ市場、シェアわずか4%

サムスン、非メモリ部門に133兆投資 

韓国はDRAMとNAND型フラッシュメモリでは「超強者」として君臨しているが、非メモリ市場ではまだよちよち歩きの段階にとどまっている。

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国内半導体業界の双頭馬車であるサムスン電子とSKハイニックスは、グローバルメモリ市場では1位と2位を走っている。 DRAM市場でのシェアは70%以上であり、NAND型フラッシュメモリ市場でのシェアも40%を超える。しかし非メモリ市場ではわずかシェア4.1%で、世界1位の米国(60.1%)と欧州(12.9%)はもちろん、中国(5%)にも押される。

市場調査会社のIHSによると、中国の非メモリ市場でのシェアは2013年の3.1%から昨年は5%に、5年のあいだに1.9%ポイント跳躍するあいだに、韓国国内メーカーのシェアは6.3%から4.1%に、むしろ2.2%ポイント下落した。韓国が「半導体強国」と自負するが、しかし実際に考えてみれば「メモリ大国」にとどまっているという指摘だ。

非メモリ半導体は自律走行と人工知能など、第4次産業革命とかみ合って成長する可能性が大きい。市場調査会社のIHSによると、昨年の全世界での売上げを基準にして非メモリ市場(3232億ドル)はメモリ市場(1710億ドル)の約2倍の水準だ。

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非メモリ半導体産業にはファウンドリ(受託生産)とファブレス(設計専門企業)、モバイルアプリケーションプロセッサ(AP)、イメージセンサーなどが含まれる。しかし、ファブレスの競争力は米国と日本はもちろん、中国にも遅れている状況だ。ファブレスは韓国が競争力を持つメモリー半導体とは性格が全く異なる。メモリー半導体は大規模な設備投資が必要なデバイス産業の特性を持っている一方で、ファブレスは創造的な回路設計能力が要求される。

ICインサイツによると、米インテルや米クアルコムなどを保有している米国は、2010年以降はずっと70%に近いシェアを維持しており、中国は2010年に5%から昨年は13%に8年間で3倍近くにシェアを引き上げた。売上げ基準では世界のファブレス企業の上位10社のうちの2社が中国企業だが、韓国企業は上位50社に入ったところが1社に過ぎないほど規模は零細だ。韓国最大のファブレス企業であるLGシリコンワークスは昨年、7918億ウォンの売り上げを記録するにとどまった。それすらもこれまで着実に製品を発売してきたイメージセンサー部門で比較的善戦しているだけだ。

市場調査会社のIHSマークィットによると、昨年のイメージセンサー市場でサムスン電子は売上げ基準で19.6%の市場シェアを示し、日本のソニー(49.9%)に次いで2位に上がったと推定される。

システム半導体は今後、5Gと自律走行車、モノのインターネット(IoT)などの第4次産業革命が本格化して、新規の需要が増えると期待される。自動車用半導体と医療用半導体、人工知能(AI)用の半導体が特に有望だという評価だ。サムスン電子は現在、米クアルコムが主導しているAP市場で突破口を準備するために、自動車用半導体市場に積極的に投資している。サムスン電子は昨年10月、自動車用APの「エクシノスオート」を出荷した、1月には独アウディとの供給契約を締結した。
  • 毎日経済_ヨン・ファンヂン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-04-24 18:10:07




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