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韓総選挙で与党圧勝…投票率66.2%で28年ぶり最高

国民は野党を審判した 

  • 韓総選挙で与党圧勝…投票率66.2%で28年ぶり最高
  • 起票所を消毒


政権与党の「国政安定論」と第1野党の「政権審判論」が熾烈にぶつかった第21代総選挙で、国民は政権与党である共に民主党の手をあげた。与党が政局の主導権を確保したことで、文在寅(ムン・ヂェイン)政府の後半の国政運営にはずみがつくものと予想される。民主党は2022年3月の大統領選挙を控え、政権再創出にも有利なポイントを占めることになったという分析が出ている。

16日午前2時現在の中間開票結果、253選挙区のうち民主党候補が1位を走るのは159選挙区であり、未来統合党の候補が1位を走る地域は88選挙区と集計された。与党が地域選挙区でのみ過半(151席以上)を達成した圧倒的な勝利だ。民主党は121議席がかかった首都圏で統合党を圧倒したし、28議席の湖南でも27地域をさらえた。民主党は比例衛星政党である共に市民党の議席を合わせると、過半数をはるかに超えて170議席以上を確保することになる。特に正義党と開かれた民主党など、汎進歩系列の各政党と力を合わせれば国会先進化法迅速処理案件(ファーストトラック)の指定に必要な議決定足数である180議席に迫ると予想される。統合党は庭ともいえる嶺南地域でのみ圧倒的な優位を守ったが、事実上は完敗した。国民は統合党が掲げた「政権審判」の代わりに「野党審判」を選択している。

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  • 第21代総選挙の獲得予想議席


民主党が国会で過半数の議席を確保したのは第17代総選挙(当時はウリ党)以来の16年ぶりだ。民主党は過半数の議席を土台に、ムン・ジェイン政府の推進政策に関する改革立法に拍車をかけることが期待される。また、2次補正予算案の処理や緊急災害支援金の支給など、「コロナ19事態」に触発された経済危機克服活動にも力を注ぐように思える。高位公職者の犯罪捜査処の設置と検察の内部改革にもはずみがつく公算が大きい。

特に民主党は今回の総選挙で勝利し、全国単位の選挙で4連勝という記録も立てた。民主党は2016年に行われた第20代総選挙で院内1党になったし、翌年の大統領選挙と2018年の地方選挙まで3回の全国単位選挙で相次いで勝利を収めた。今回の民主党の選挙を導いたイ・ナギョン(李洛淵)コロナ19国難克服委員長はソウル市鐘路区で黄教安(ファン・ギョアン)統合党代表と対戦し、「ミニ大統領選挙」で勝利を収めたことで、今後の大統領選の動きにも力が乗せられると予想される。

一方、統合党は選挙惨敗をめぐる指導部の責任論が浮き彫りになり、深刻な内紛に包まれるのではないかと予想される。まもなくファン・ギョアン代表が選挙の敗北に責任を負って辞任し、非常対策委員会体制に転換するものと思われる。

一方、第21代国会議員選挙での全国の最終投票率は66.2%を記録した。これは1992年の第14代総選挙(71.9%)以来の28年ぶりに最も高い数値だ。
  • 毎日経済_ソン・イルソン記者/コ・ジェマン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-04-16 10:57:57




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