トップ > コリアナウ > 社会 > 「梨泰院コロナ」無差別確定…再拡散「緊急事態」

「梨泰院コロナ」無差別確定…再拡散「緊急事態」

ソウル・釜山・全北・済州…全国に 

  • 「梨泰院コロナ」無差別確定…再拡散「緊急事態」
  • 「梨泰院」関連の地域別確定者数(左)と確定者数の推移


全国的に梨泰院クラブに発する「コロナ19」の確定者が100人を超えた。 12日、梨泰院ではなく弘大の居酒屋の訪問者の中からも確定が出てきて、「ゴールデンウィーク期間」中にまた別の拡散の震源地になりうるという予想が出ている。

特に梨泰院のクラブ訪問確定者の家族だけでなく、職場の同僚が感染した事例が続出し、二次感染の懸念は現実化する雰囲気だ。これとあわせて、医療関係者・軍・教師などのさまざまな職業で確定者が出たり感染の懸念で集団が自己隔離されている。

このような状況で、4月30日~5月6日の梨泰院クラブの訪問者5517人のうちでまだ1982人と連絡が途絶えた状態だ。防疫当局と地方自治団体としては「迅速検査」の手綱を締めざるを得ない状況だ。 12日、中央防疫対策本部と自治体によると、午後12時の時点で梨泰院クラブ集団発生の累積患者は102人だ。このうち男性は92人で、年齢別では20・30代が90人だ。地域別にはソウル市が64人で最も多く、京畿道23人、仁川市7人、忠清北道5人、全北1人、釜山市1人、済州道1人だ。このうち梨泰院クラブの訪問者が73人で、家族・知人・同僚などの2次感染者は29人だ。

12日には仁川市西区に居住する社会服務要員が確定判定を受けた。この人物は先月30日から休暇を取って、今月7日に弘大の飲み屋を訪れた。ゴールデンウィーク期間中の梨泰院ではなく、他の遊興施設の密集地域で感染した最初の事例だ。

梨泰院に行ってきた確定者から仕事を通じて感染する2次感染の事例も続出している。去る2日、梨泰院クラブを訪れたAさんが勤務するソウル市江南区の建築設計会社では、7人が確定判定を受けた。この会社ではAさんと接触した人は30人と把握された。先だって龍仁66番患者の勤務地であるT-MAXソフトの同僚が確定されて、国防部サイバー司令部の確定者である下士官の同僚3人も感染した。去る2日、梨泰院クラブに行ってきたCJ第一製糖釜山工場の従業員も11日に確定判定を受け、同社の本館事務棟と関連施設が全て閉鎖されて感染の恐れが高まっている。

特に「社会的距離維持」が終了する前の5月6日以前に梨泰院クラブを訪問して確定された人の中には、対人接触の多い職業に従事する人が多く、二次感染の可能性はさらに高まっている。全北地方では30代の公衆保険医が5日に梨泰院クラブ訪問した後に確定判定を受け、非常事態になった。この公衆保険医はクラブ訪問の後に25人を診療したことが確認されて、防疫当局は接触者などを対象に感染の有無を調査している。

京畿道平澤の米軍基地を通じて入国した米軍が、確定判定を受ける事例も相次いでいる。平沢市によると、11日に烏山空軍基地(K-55)を経由して米国から入国した30代の米軍人が確定判定を受けた。去る8日にも米軍基地を経由して入国した50代の米軍人が確定判定を受けたことがある。

緊急トルボム教室(緊急託児施設)や放課後教室で子供たちを教える外国人教師たちの中でも、4月30日~5月6日に梨泰院を訪問した後に自己隔離される事例が続出し、教育当局にも赤信号が灯った。地域別では江原道が61人、全羅南道51人、光州市93人、江原道55人、釜山市20人などの外国人教師が4月30日~5月6日に梨泰院を訪問したことが分かった。現在、検査が行われている中ではまだ確定者は出ていないが、多くが自己隔離状態にあり、今後はトルボム教室の運営などに支障をきたす可能性が高い。

二次感染が現実化しつつ、防疫当局と自治体は梨泰院訪問者を追跡し、自発的に検査への参加を誘導するために死力を尽くしている。この日、ソウル市は移動通信3社から4月30日~5月6日の梨泰院クラブ付近の基地局の通信データを受け取って1万905人の名簿を確保し、クレジットカード会社も494人の名簿を渡した。朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長は「これらに対して12日に2回のテキストメッセージを送信し、自発的な検査を誘導している」と述べた。ソウル市は、本人が望めば「匿名検査」を可能にすることにし、無料の検査を実施するなどの誘引策も提示したことで、自発的検査の件数は大幅に増えている。

梨泰院に関連するソウル市の検査件数は、去る10日の3500件から11日には6544件と大きく増加した。中央事故収拾本部によると、全国で一日4000~5000件だった診断テストも前日は1万2398件に増えた。防疫当局はソウル市が実施している「匿名検査」を全国に拡大する案を検討している。クォン・ジュンウク防疫対策副本部長は、「コロナ19は症状の発現前に40%以上伝播されるが、早い時間内に90%以上の接触者を見つけた場合は最終的に抑制が可能だ」とし、「時間との戦いだ」と語った。
  • 毎日経済_パク・チンジュ記者/チ・ホング記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-05-12 17:56:56




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア