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韓、防疫当局「一週間後、重症患者が3倍に」

「感染の特性上、ワクチンでも終息は難しい」 

  • 韓、防疫当局「一週間後、重症患者が3倍に」
  • 累積重症患者数の予測


14日から始まった首都圏の集団感染で、「コロナ19」関連の累積重症患者の数は来月1日に130人を突破するだろうという分析が出た。

コロナ19共同対応状況室のチュ・ヨンス室長は25日、ソウル市中区の国立中央医療院で開かれたコロナ19共同対応状況室・新型感染症中央臨床委員会での記者会見で、「向後の確定者数を一日平均225人と仮定するとき、8月14日から始まった首都圏の集団発症の累積重症患者数は9月1日に計134人になると推算する」と述べた。

中央臨床委員会によると、現在確定者のうちで60歳以上の高齢者の割合はソウル31.5%、京畿38.6%、仁川31.8%のレベルだ。また重症患者の発生率が50代で2%、60代8%、70代16%、80代以上は25%という点を考慮すれば、この後は毎日10人前後の重症患者が発生することが予想される。それにしたがって来る29日の重症患者数は100人を超え、9月1日には130人台まで増えるだろうというのが委員会側の説明だ。チュ室長は「8月23日(新規感染397人)が流れのピークであり、今日(25日)は首都圏の新規感染者が221人で、首都圏では増加傾向が鈍らなかったと記憶している」と付け加えた。

また委員会はワクチンが開発されても、コロナ19の流行はすぐに終息しないだろうと注意を呼びかけた。

オ・ミョンドン中央臨床委員長は、「コロナ19のワクチンが出ても、現在のパンデミック状況を終息させることはできないだろう」とし、「ウイルスの侵入部位が体の外に位置した呼吸器疾患の特性上、他の疾患に比べて完璧なワクチンが出ることは難しい」と警告した。

ワクチン接種後の予防率は90%に達する肝炎は、ワクチンを摂取すれば体内の抗体や免疫細胞が作られた後、幹細胞に移動してウイルスを殺す。しかしコロナ19が浸透する呼吸器の上気道をなす気道粘膜と鼻腔(鼻)などは、私たちの体の外にある。免疫細胞や抗体を含む細胞は体の外に出ることはできないので、ワクチンで抗体ができても呼吸器疾患を防ぐには限界があるという説明だ。

国内の新規感染者は12日間連続で3桁を続けた。 25日の中央防疫対策本部によると、この日の午前0時の時点でコロナ19お新規感染者は計280人を記録した。二日連続で300人を下回ったものの、前日の266人よりは新規感染者が小幅で増加し、不安な状況は続いている。今月の14~25日に発生した新規感染者は計3175人だ。一日の確定者数は10日以上3桁を継続したことは、大邱・慶北で勃発した「第1次大流行」期間である去る2月22日~3月14日以来で初めてだ。

ソウルでは新規感染者134人が発生し、累積での確定者数は3000人を突破した。「城北区サラン第一教会」の確定者は全国で計915人まで発生した。特に大法院(最高裁判所)傘下の法院行政処の職員の妻が確定判定を受け、チョ・ジェヨン法院行政処長とキム・インギョム法院行政処次長が自宅待機に入った。

ソウル市は光復節の「光化門集会」の近くで30分以上滞在したソウル市民2393人が診断テストを受けて、このうち18人が確定されたと発表した。ソウル市は携帯電話会社の基地局の接続記録をもとに確認された6000人に検査を勧告した。まだ連絡が届かない774人については、ソウル市職員が直接訪問して検査を要請する計画だ。

忠南の天安市では感染症専門病院である順天郷大学天安病院の重症患者室に勤務する看護師など、医療スタッフの感染が続出して累積確定者は17人にまで増加した。全南の順天はチョンアムフィットネスセンターで14人の確定者が出た。江原道の原州は小学生と高校生を含めて確定者16人が追加発生したが、感染経路がPC房(ネットカフェ)やヘルスクラブなどまちまちであることから疫学調査が難航している。特に24日と25日に確定者24人が大量に発生して、原州地域の陰圧病室は飽和状態に達した。

このことから、原州医療院は緊急治療室の閉鎖を通じて30床を追加で確保することにした。サムスン電子の器興事業所ではLEDの技術棟で、勤務する従業員の1人が追加で確定判定を受けた。

全国民主労働組合総連盟(民主労総)は24日までに、光復節集会の参加者2000人のうちの60%に相当する1200人の検査を受け、すでに確定判定を受けた起亜自動車華城工場の組合員1人に加えて確定者はいはないと明らかにした。これに対して中央防疫対策本部のクァク・チン患者管理チーム長は、「(該当の確定者が)光化門の集会に出席する前に、彼の職場の同僚に先行感染者がいると把握されており、正確な感染経路を確認中」だと説明した。

中央防疫対策本部のクォン・ジュヌク副本部長は、「新規感染者数が二日連続で200人台を記録したものの、これを持って上昇傾向が止まったと見ることは非常に性急な判断」だとし、「今は確定者がさらに増えるかもしれない暴風前夜の状態であり、ただし積極的に2段階距離の確保の実践の程度に応じては変わるだろう」と述べた。
  • 毎日経済_ソ・ジヌ記者/パク・スンチョル記者/チョン・スルギ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-08-25 18:08:40




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