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昔話のパズルゲームで韓国を知らせたい


  • 昔話のパズルゲームで韓国を知らせたい
「韓国固有の文化を素材にしたゲームで世界の舞台に立ち向かいました。簡単ではなかった道だからこそ、より価値があると感じます」

米国シアトルにて開かれている全世界学生IT大会「MS Imagine Cup 2015」に韓国代表として「JY6チーム」が出場した。亜州大学メディア学部4年生(コ・ソンジン、イ・ジュヒ、イ・ピルス、ホ・ゴン)で構成されたこのチームは数百対1の韓国予選を勝ち抜いてシアトル行きのチケットを手にした。

彼らの作品は韓服を着た少女が妖怪やヘビなどの伝来童話に登場する「障害物」を避けて迷路を脱出するパズルゲームだ。2年前に学校の授業と同好会にて出会った学生たちは、「IT強国なのに、なぜ韓国の文化を生かしたゲームがないのか」という思いに意気投合した。こうして登場した作品が九尾狐など韓国の説話をもとに誰もが簡単に、楽しむことができるパズルゲーム「リン」だ。

コ・ソンジンチーム長は、「完成したゲームを専門家に評価されたいと思うが、国内ではゲーム公募展がない」とし、「僕がチーム員に内緒でImagine Cupに出品し、この場に来ることになった」と説明した。

思いがけず大きな舞台から始まることになったが、自信は溢れていた。企画、デザインなどを担うホ・ゴン氏は「パズルゲームに韓国のアイデンティティとストーリーテリングを取り入れた前例がなく、大変だった」とし、「図書館に通って昔の絵や始祖などを探してゲームの背景に溶け込ませる視覚化作業に多くの時間を費やした」と説明した。紅一点のプログラマー、イ・ジュヒ氏も「モバイル環境に最適化したタッチとドラッグなど簡単な技術でクリエイティブなゲーム規則を作ることが難しかった」とし、「老若男女を対象にゲームテストをしてフィードバックを反映させた」と話した。

JY6チーム全員が本選発表を前に、最終作業のためにシアトルに来てからは眠ることもままならなかった。くぼんだ目をしていたが、「時差の適応が必要なくて良い」と言うほどに作業室には活気が溢れていた。韓国代表チームは2007年から昨年まで8回連続でImagine Cup決勝の舞台で受賞の実績を記録してきた。受賞後、専門コンテンツ開発会社を創業する場合も少なくない。

コ・ソンジンチーム長は、「大会への参加をきっかけに、アプリマーケットにゲームをリリースする計画」だとし、「今回の経験を通じてチーム員全員が夢を実現し、具体化する方法を学んでいる」と話した。
  • 毎日経済 イ・ギョンジン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-07-30 17:35:00




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