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気勢を上げる韓国バイオ、ライフサイエンスの聖地に進撃


「1998年からずっと参加してきたが、韓国語の〈歓迎〉は初めて。それだけ韓国のバイオ産業の位相が変わったのです」。

世界最大のバイオのカンファレンスである「2016 バイオ・インターナショナル・コンベンション(以下、バイオUSA)」が開催されている、米サンフランシスコのモスコーニ・センター。大型展示館の入り口に入ると、複数の言語で書かれた歓迎の看板が配置された中に、「ようこそ」とハングルではっきりと書かれたフレーズが目にさっと入って来る。

バイオニア(Bioneer)社のパク・ハンオ会長は、「世界のバイオ産業ではこれまで韓国はベンチの身分にすぎなかったが、いまや堂々とレギュラーになった感じ」だと語る。

6日(現地時間)に正式開幕したバイオUSAが、韓国のバイオ企業でうわついている。今回のイベントに正式に参加登録を行った韓国企業が97社、個別に参加した企業まで合わせれば120ヶ所を超える。製薬・バイオ分野の海外展示会や学術大会に韓国が参加した規模では歴代最大だ。

昨年、韓美(ハンミ)薬品の大規模な新薬技術の輸出以降、韓国の製薬・バイオ産業に対する世界の企業の関心が高まった。今年はサムスンやセルトリオンなどが相次いで、米国で大規模な輸出契約と食品医薬品局(FDA)の承認などの成果を出したが、国内バイオ産業の海外進出攻勢が全方位で繰り広げられているという意味だ。

韓国の参加企業は量的な増加だけでなく、質的な成長も目立つ。韓国バイオ協会のソ・ジョンソン会長は、「韓国が主要なプレーヤーとして参加していることに注目しなければならない」とし、「これまでは一方的に学ぶ立場だったが、いまや堂々とグローバルパートナーとして、ビジネス相談を行うために参加する」と語った。

韓国の各バイオ企業は主要国のバイオ協会が開催する連合会にも参加し、韓国の立場を積極的に提唱して反映させる計画だ。

今回の行事にはバイオテクノロジー企業だけでなく、国内のベンチャーキャピタル(VC)と特許分野の弁護士も数十人が参加し、グローバルな製薬会社やバイオ専門家とのネットワークを築く計画だ。

6日には新豊(シンプン)製薬が数十人のグローバルパートナーの前で、現在開発中の革新的な新薬を紹介する場が用意された。これ以外にも、国内6つの製薬・バイオ企業が公式のプレゼンテーションの機会を得た。創業以来の6年目を単独ブースで参加しているサムスンバイオロジクスのキム・テハン社長は、「韓国のバイオ産業を代表するという意味から、サムスンのバイオ産業のイメージを確実に位置づける場として活用したい」と語った。
  • 毎日経済_サンフランシスコ=シン・チャノク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-06-07 17:45:49




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