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脳信号をキャッチする技術を開発…麻痺患者の生活変わるか

高麗イ・ソンファン教授チーム開発…信号を外骨格ロボットに伝達 

  • 脳信号をキャッチする技術を開発…麻痺患者の生活変わるか
韓国の研究陣は、脳で発生する信号をキャッチして外骨格ロボットに伝達できる技術を開発した。

高麗大脳工学科のイ・ソンファン教授とベルリン工科大学のクラウス・ミュラー共同研究者は、ユーザーの脳信号だけで下肢の外骨格ロボットの制御信号を抽出することができる「脳・コンピュータインターフェース技術」を開発したと18日、明らかにした。研究結果は、国際学術誌『ジャーナル・オブ・ニューラル・エンジニアリング』の最新号に掲載された。

研究陣は、十字型の装置の両端と中央に5つの異なる色を帯びたLEDを設置した。その後、人々に青信号が点灯した場合には前へ、黄色のライトが点灯したら右へなど、各LEDごとに動く方向が異なるように訓練した。人間の脳は異なる周波数を持っている光を見たとき、違う脳波が発生する。研究陣は、このときに発生する脳波を測定して、外骨格ロボット(exoskeleton robot)に伝達できる技術を開発した。訓練を受けた人が、青色を見ただけで脳で発生する脳波を測定、ロボットに前に進む命令を出すのだ。

これまで、脳信号で下肢の外骨格ロボットを制御する際の最大の問題点は、ロボットが動くときに人も一緒に動いてしまうため、不要なノイズが発生してユーザーの意図を認識する性能が低下するという点だった。イ・ソンファン教授は「今回の脳・コンピュータインターフェース技術は、ノイズを除去するために脳の信号を複雑に別途分離しなくとも、重要な周波数の情報だけを抽出して、正確なユーザーの意図を認識することが可能であることが大きな利点だ」と説明した。この研究では、健常者を対象にした、10分未満の短い訓練課程を介して成功した実験結果を見せ、これにより、障害者でも簡単にこのシステムに触れて、使用できる可能性を示した。

イ・ソンファン教授は「ロボットが歩行するときに発生するノイズにもかかわらず、ユーザーが簡単かつ直感的に下肢の外骨格ロボットを制御することができる」とし「身体を動かす難しさを経験している四肢麻痺や脊髄麻痺患者を対象に、脳信号を介して患者の意図を認識して歩くことができるようになれば、患者の生活の質を大幅に向上させることができる」と強調した。
  • 毎日経済 ウォン・ホソプ記者/写真=photopark.com | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-08-18 15:04:17




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