「ミニLEDテレビ」競争が本格化…サムスン電子対LG電子



LG電子は来月、ミニ発光ダイオード(LED)を適用したプレミアム液晶表示装置(LCD)テレビ「LG QNED」の販売を開始する。先だってサムスン電子が今年3月にミニLEDテレビ「Neo QLED」を発売しただけに、市場の主導権を確保するための両社の競争も本格化すると見られる。

7日の業界によると、LG電子は自社で初のミニLEDテレビLG QNEDを来月から、グローバル市場に順次投入する予定だ。昨年12月の技術説明会を通じ、QNEDブランドを発表してから約6ヶ月ぶりだ。

これまでLG電子は自ら光を出す素子を適用した有機発光ダイオード(OLED)テレビを最上位の主力製品群に設定し、テレビ市場を攻略してきた。しかし最近、これまでのLCDテレビの短所を補完したミニLEDテレビ市場が成長し、さまざまな消費者層を攻略するための関連製品の販売に乗り出した。

市場調査会社のオムディアは、今年はミニLEDテレビ市場が本格的に成長傾向に進入し、年間販売台数は300万台に達すると予想した。また別の市場調査会社のユービーリサーチ(Ubiresearch)やストーンパートナーズ(Stone Partners)は、市場規模をそれぞれ250万台と170万台レベルに予想した。

これまでLCDテレビは自ら光を出さずに別途の光源(バックライト)が必要であり、これによってにじみ現象などが発生し、深い黒を表現するのは難しいという評価を受けた。光を遮断しても、液晶の間かすかに漏れ出る光が表現力を落とすからだ。

しかし光源を多数の領域に区分し、映像の暗い部分に該当する領域のみバックライトをオフにするか、あるいは光を減らす技術(ローカルディミング)が開発され、黒などの表現力は改善した。特にこれらの技術を一段階進化させたものと評価されるものがミニLEDテレビだ。ミニLEDテレビは一般的なLEDチップセットよりも小さい100~200マイクロメートルサイズのLEDを数万個活用した製品だ。

3月、サムスン電子は既存のQLEDテレビに比べてLED素子の大きさを40分の1に減らしたネオQLEDテレビを公開した。また各素子の明るさを4096段階に調整でき、コントラスト比と黒の表現のディテールを高めたというのがサムスン電子の説明だ。 「ネオ量子プロセッサ」と呼ばれる学習型人工知能(AI)画質改善技術も適用された。 AIニューラルネットワークは既存の1つから16個に増え、元の画質が低くても画面に表現される映像を8Kあるいは4K級の解像度で最適化する技術だ。サムスン電子はネオQLEDテレビを、既存のQLEDテレビを超える超プレミアムラインナップと定義している。サードパーティ製のミニLEDテレビはなく、OLEDテレビが競争相手という説明だ。

LG電子はLG QNEDを既存のプレミアムLCD TVラインナップである「LGナノセル」のアップグレード版と規定している。この製品はサムスン電子のネオQLEDテレビと同じ大きさのミニLED素子を使用したことが分かった。これによって86インチ8K製品を基準にして約3万個のミニLED光源を搭載し、ローカルディミングエリアは2500に達するというのがLG電子の説明だ。またLG QNEDはナノセルと量子ドット基盤の技術を同時に利用する新規技術「量子ナノセルカラーテクノロジー」を採用して色再現率を高めた。バックライトからの光はナノセルと量子ドット素材を経て、実際の色により近い色を再現する。

ただしLG電子によると、LG QNEDなどのミニLEDテレビもLCDテレビの一種であるだけに、最上位モデルはOLEDテレビファミリーだ。このことから、LG QNEDの価格はOLEDテレビよりも低く策定される見込みだ。

一方、中国最大のテレビメーカーであり世界3位のTCLも先月、オンラインイベントを通じてミニLEDテレビの新製品である「C82」を公開した。当時、TCLは第2四半期中に英国で55・66インチ4K製品を発売すると発表した。
  • 毎日経済 | パク・チェヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-05-07 23:50:32