AIで設計「人が15日かかる作業を30秒で」…サムスンディスプレイ


  • パネル設計時にAI技術の活用について説明していキム・ヨンジョ常務。[写真提供=サムスンディスプレイ]


サムスンディスプレイ(Samsung Display)は20日、ディスプレイパネルの開発に人工知能(AI)技術を導入してコストと時間を大幅に減らしたと明らかにした。サムスンディスプレイは最近、有機発光ダイオード(OLED)の有機材料の設計にAI技術を導入した。従来はエンジニアが直接材料の分子構造を変更し、希望する特性と構造をさがした。AIの導入後はエンジニアが必要な属性の値を設定すると、AIがシミュレートして最適の構造を見つけるように設計する。サムスンディスプレイは「これまでエンジニアは100の有機材料の分子構造を設計し、特性性値を導出するまでに15日かかったならば、AIは30秒で実行する」と説明した。

サムスンディスプレイはパネル駆動回路の設計にもAI技術を導入した。低解像度パネルを設計するときはエンジニアが図面作業を繰り返せば良いがと、4000ピクセル(4K)や8000ピクセル(8K)級の高解像度パネルは設計作業が高難度で時間がかかるという欠点があった。しかしAI技術を活用すれば64コアの中央処理装置(CPU)を搭載したサーバー用PC 1台で、一日に64万件の駆動回路の設計と検証が可能だとサムスンディスプレイは語る。同社の関係者は「AIはシミュレーション範囲がはるかに広く、設計速度が速いだけでなく、最適の回路設計を見つける可能性も高い」と語った。

サムスンディスプレイはこのような成果を、国際情報ディスプレイ学会(SID)の主催で今月の17~21日(米国西部時間)にオンラインで開催されている「ディスプレイウィーク2021」で、「ディスプレイのためのAIとマシンラーニング」というテーマの講義を通じて公開した。
  • 毎日経済 | イ・ジョンヒョク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-05-20 16:59:09