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高圧ホース継手のコーマン社、米シェールガス旋風に乗って第2の全盛期

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  • 高圧ホース継手のコーマン社、米シェールガス旋風に乗って第2の全盛期
  • < キム・ウク代表が油圧用ホース継手を見せている >

慶尚南道の昌原(チャンウォン)で1981年に設立されたコーマン社(代表キム・ウク)の主力製品は「油圧用ホース継手」だ。管継手とも呼ばれるホース継手は、各種産業用重機や農業機械などの、油圧によって動く様々な機械を稼動させる媒介の役割を果たす。油圧作動油のような種々のオイルが投入されるホースを機械に接続する、大きなボルトナットのような形を思い浮かべると理解しやすい。

油圧用ホースと継手は、中国産製品が国内で流通することは珍しい。中国産は技術力と品質が落ちて、価格競争力も大きく助けになっていない。キム代表は、「中国製油圧用ホースとホース継手を購入したが、また国産の製品を求めるバイヤーも多い」とし、「それだけ国産油圧用ホースとホース継手は、依然として世界市場で競争力のある製品」だと説明した。

コーマンもまた、昨年の売上額の約300億ウォンのうち50%以上を輸出で稼いだ。24カ国100社あまりの企業に輸出しているほど、取引先は多様だ。現在、ホース継手の市場では国内シェアの60%を占めるほどの技術力を認められている。

ホース継手とホースとの接続時にホースが破れないようにしなければならず、強い圧力でオイルが注入されても亀裂が生じないように、堅固な継ぎ目の役割を果たす必要があり、それだけに製造技術は重要だ。

コーマンが技術力を認められているのは、独自開発したホース継手の製造方法だ。既存の継手は曲線形状の継手を製造するときに、曲線部分を別に作って溶接して付ける溶接方法を主に使用する。一方、コーマンは素材を加工し、曲線型部品を一体成型で生産できる製造システムを開発して生産性を高めた。亀裂が発生する可能性を大幅に下げ、安全性を確保したわけだ。

キム代表は「曲げ方式で製造する場合、基本的な製法よりも、圧力に耐える力がはるかに良くなるのが特徴」だとし、「コーマンが油圧用ホース継手の製造方法を変えるやいなや、業界でも大部分がコーマンの方法に変更した」と語った。

これだけではなく、コーマンは独自開発した冷間鍛造法でホース継手を製造し、生産性を大幅に高めた。現在、国内のほとんどのホース継手メーカーは外注を通じて鍛造加工を行っているが、コーマンは独自の冷間鍛造設備を備えた、実質的に唯一のホース継手企業だ。この鍛造方式では最大直径50パイの製品まで製造可能であり、冷間鍛造方法で製品を生産する場合、生産量は一日に4万~5万個レベルと、熱間鍛造方式と比較して最大10倍まで上がる。

技術力を土台にコーマンは、世界で2番目に油田掘削用ホース継手の開発に成功した。油田ショベルのホース継手は、掘削過程で1トン以上の圧力が発生して亀裂が生じやすく、開発することは非常に難しかった。これらの製品はシェールガス開発ブームに乗って、輸出量が着実に増加している。

昨年からは油圧ホースまで直接生産し、油圧ホースとホース継手市場の両方を攻略するという計画を立てた。

油圧ホースの場合、ほとんどを海外から輸入している状況だが、価格が非常に高いだけに、これを国産化して売上げを多角化するという方針だ。すでに昨年、慶南の咸安に1万6000平方メートル(約5000坪)規模のホース生産工場を建設して油圧用ホースの生産に入っており、北・南米市場に輸出している。キム代表は、「ホースと継手は針と糸の関係で、継手だけで輸出するには限界がある」とし、「油圧用ホースはもちろん、ホース継手の生産システムを堅固に構築し、グローバル企業に生まれ変わるつもり」だと明らかにした。
  • 毎日経済_チャンウォン=キム・ジョンボム記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-11-09 18:22:26




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