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CJ第一製糖とロッテケミカル、哺乳瓶などに適用できるバイオプラスチックを開発

世界初、160度の高温に耐える製品...哺乳瓶・コップ・自動車材料に適用 

  • CJ第一製糖とロッテケミカル、哺乳瓶などに適用できるバイオプラスチックを開発
  • < ロッテ・CJ連合した環境にやさしいプラスチック生産 >

CJ第一製糖とロッテケミカルは、100%植物から抽出したプラスチック素材の「ポリ乳酸(PLA/Poly Lactic Acid)」を世界に先駆けて開発した。PLAは哺乳瓶に多く使われ、既存のPES(ポリエーテルスルホン)樹脂のように熱に強くて160度でも変形が起こらず、100%植物から抽出されたバイオマスで、人体に無害なことはもちろん価格も手頃だ。

CJ第一製糖とロッテケミカルは13日、大邱広域市とバイオ化学産業化発展協約のための了解覚書を締結し、商用化に入ると明らかにした。早ければ2017年から大邱城西第3次産業団地内の工場で、年300トン規模のPLA素材を生産する計画だ。金額に換算すると150億ウォン水準だ。

とは言え、大邱市側は「大規模な生産体制につながる場合、大邱国家産業団地に2600億ウォン規模の生産施設を構築し、長期的には年間6万トン規模のバイオプラスチックを生産できるだろう」とし、「年間売上げ7300億ウォン、雇用960人余りの経済誘発効果につながるだろう」と明らかにした。

この素材は哺乳瓶カップなど様々なプラスチック素材の容器や、食器・医療用繊維・自動車用プラスチック素材・食品用包装材などに使用される。

CJ第一製糖は、PLAの基本となる乳酸発酵と精製技術の構築などの研究開発を行い、ロッテケミカルはこれを利用してPLA素材の生産を担当する。プラント管理は大邱市傘下の大邱テクノパークバイオヘルス融合センターが行うことになる。

PLA素材の開発は「ホワイトバイオテクノロジー(White Biotech)」の分野に属する。ホワイトバイオとは、石油の代わりにトウモロコシやサトウキビなどの植物資源を利用して、各種の産業用素材を開発・生産することを意味する。このホワイトバイオ分野は、政府が「バイオプラスチックのワンストップ融合プロセス技術の開発」という名前で、国策事業として推進するほど関心が高い。

環境にやさしいプラスチックが、これまでの石油由来のプラスチック市場をどのように置き換えることができるのかも関心事だ。石油由来のプラスチック市場は、少なく見積もっても数百兆ウォン台の規模だが、環境に優しいプラスチックのシェアは10%に過ぎない。さらに、この市場さえも米国のデュポン社とネイチャーワークス社のような企業が独占している状況だ。このために国内企業のCJ第一製糖とロッテケミカルは、浮上するエコプラスチック市場全体のパイを増やし、その中でどの程度の市場シェアを引き出せるのかも注目される。

今回のPLA開発と生産では大邱広域市がプラント管理を引き受けて、中小企業との共存案も提出した。PLAの生産が実現すれば、大邱所在のシンプン繊維やオソン電子、グリーンケミカルなどと協力し、環境にやさしい医療用繊維やIT製品、生分解性包装材などを生産することにしたわけだ。

CJ第一製糖とロッテケミカルはバイオ分野をさらに強化するという方針だ。
  • 毎日経済_パク・イネ記者/ユン・ヂノ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-11-13 17:26:19




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