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ナイフコリア「6千社の包装紙・食品は私たちのナイフで切っている」

LG生活健康・農心などに納品…包装用刃物市場の70%を占める 

  • ナイフコリア「6千社の包装紙・食品は私たちのナイフで切っている」
  • < ユ・ギョンソク代表(右)が製造設備の前でスタッフと製品の品質改善について話を交わしている >

「初心を忘れないようにしている。前は社長が直接来ていたのに、会社が大きくなったら来なくなったという話は聞きたくなかった。せっかちなため、とにかく自分の足で走って顔を会わせなければ気がすまない。最近でも顧客の苦情があれば、私が直接行って聞いて解決する」

韓国を代表する工業用ナイフのメーカーであるナイフコリアのユ・ギョンソク代表は、会社で勤務する日があまりない。常に誰かに会いに東奔西走駆け回る。持って生まれた性格のためだ。20年前、ソウル・衿川区始興洞の流通商店街内の小さな建物で開店したナイフコリアは現在、韓国内の食品・包装用刃物市場の70%を占めており、この分野で1位に登った。

ナイフというと、よくキッチンや食器として使用する一般的な消費財の刃物をたくさん思い浮かべる。しかし、企業間の取引(B2B)が多くて目に触れることはあまりないが、工業用ナイフも製品が非常に多様だ。

ユ代表は「長く印刷されて出てきた食品の包装紙を切ったり、ミシン目を作成したり、輪転機でまるごと印刷されて出てくる新聞を適当な大きさにカットするときにも、すべて工業用ナイフを使用する」とし「さらに肉屋で販売している肉をサイズに合わせて加工するときにも使われるほど種類が多い」と説明した。

ナイフコリアの工業用ナイフは、食品・包装紙・鉄鋼加工用など、非常に多様な分野で活用される。そのため、取引する企業だけで6000社を超える。LG生活健康化粧品、農心済州三多水、韓国ネスレコーヒーの包装紙をはじめ、キンバリーの生理用ナプキン・おむつなど、相当数の企業の包装紙は、ナイフコリアの産業用刃物を経て完成すると見ることができる。

取引先が多いため、景気後退の時期にも着実に成長することができた。1998年の韓国通貨危機で企業が相次いで倒産する時もナイフコリアは年間売上高が7%ずつ成長し、従業員を減らすどころか、10人以上採用した。今まで決済と納期が遅延したこともなく、現金でのみ決済するため納品先からも好まれる。設立当時から会社の売上高をすべて従業員に透明に公開し、従業員とそれをインセンティブとして共有しながら、長期勤続の従業員も増えた。昨年、売上高115億ウォンを上げたナイフコリアは、オーストラリア、日本、シンガポール、マレーシアなど7か国に製品を輸出している。

ユ代表は「初めて法人を立てた当時、工業用ナイフ業者は、鉄粉が飛びちる汚いところがほとんどだった」とし「それにほぼ全量を日本とヨーロッパから輸入するほど、国産化をできずにいたため、しっかりと、一度作ってみようという考えで産業用ナイフの製造に本格的に乗り出した」と述べた。

ナイフコリアは新事業で将来に備えている。このため、昨年ナイフプラスという法人を設立して2次電池の加工のための金型とカッターを生産している。ユ代表は「現在、SKイノベーションなどの大企業にリチウムイオン電池を加工するためのナイフと精密部品を納品している」とし「モバイル、ハイブリッド・電気自動車など様々な分野で活用されている二次電池の分野を成長動力として使う」と述べた。
  • 毎日経済 仁川=キム・ジョンボム記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-01-14 04:01:03




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