トップ > テクノロジー > IT・科学 > 世界初、韓国内に2か所のスマートシティを作る

世界初、韓国内に2か所のスマートシティを作る


  • 世界初、韓国内に2か所のスマートシティを作る
週末に子供たちと一緒にプロ野球を見に行くことにしたキム某氏。会社からキム氏はスマートフォンで野球のチケットを予約し、野球場の駐車場を事前に確認して決済まで終えた。週末の野球場ではWi-Fiを利用して、スマートフォンに特定のシーンのリプレイサービスが提供される。また座席から売店にチキンとビールを注文したが、座った席まで配達もしてくれる。

今年の下半期から、このようなスマートサービスがいくつかの都市で現実化すると予想される。18日、未来部と情報通信産業振興院によると、機器と人、機器と機器の接続を越えて、ビジネスプロセスもインターネットで接続される「モノのインターネット(IoT)団地(スマートシティ)」が世界で最初に国内に2カ所作られる。

候補地はソウル市の北村(伝統文化)と釜山市の海雲台センタムシティ、仁川市の松島、大邱市のヘルスケア団地など4カ所に絞られた。このうち2ヶ所を3月までに選定して、プラットフォームの構築などの準備を経てから下半期にサービスを導入する予定だ。政府はIoT団地を実現するために125億ウォンの予算も配分しておいた状態だ。

未来部の関係者は、「今回推進するIoT団地は公共情報と民間技術を結合して、収益性の高いサービスを発掘するのが目的」だとし、「民間企業が世界市場をリードできるように、容易に開発可能な開発ツールなどを提供する予定」だと語る。政府はIoTを新産業化できる分野として家電・ホーム・自動車・教育・流通・産業安全・エネルギーなどを挙げている。これにより、IoT団地ではカーシェアリングとスマートパーキング、自律型信号システム、1人(独居)高齢者のケア、スマートタクシー、自動検針、室内自動温度調節などのサービスが導入される予定だ。市民はスマートフォンで違法駐停車を申告して過怠金を賦課することができ、センサーを通じてリアルタイムで駐車可能な駐車場と道路の路面情報も提供する方式だ。

  • 世界初、韓国内に2か所のスマートシティを作る
  • < IoT 団地候補地 >

IoT団地(スマートシティ)はグローバル企業が将来の「食い扶持」と看做し、競争的に参入している分野だ。最近、米国で開かれた国際家電ショーCES 2015で、サムスン電子と東芝、エリクソンなどのグローバル企業が「スマートシティ」に関する完成したソリューション(システム)を提示した。またシスコ、IBM、シーメンス、オラクル、日立なども、スマートシティ市場をつかむために総力を傾けている。

サムスン電子の場合、尹富根(ユン・ブグン)社長がCESで開かれた記者懇談会で「スマートホーム」に続く話題として「スマートシティ」を提示している。ユン社長は、「一般的な消費者が考えているよりも、IoT時代はずっと早く来る」とし、「スマートシティが構築されると、世界がより安全になるうだろうと思う」と強調した。ユン社長はまた、「サムスン電子はすでに政府とスマートシティ関連のプロジェクトを進めている」と明らかにした。

市場調査会社パイクリサーチ(Pike Researach)の分析によると、スマートシティ関連の市場規模は2012年の61億ドル(約6兆5000億ウォン)から2020年には202億ドル(約21兆7000億ウォン)と、年平均で18.6%成長すると予想される。

ただし、スマートシティが実際に韓国の「未来食」になるためには、まだ整備されていないグローバルスタンダードから急いで定めて、政府・大企業中心ではなく、中小ベンチャー企業も引き込むことができる産業環境を作らなければならないという指摘が出ている。先だって政府・大企業を中心に推進した「ユー・シティ事業」(ユビキタス都市)の場合、中小ベンチャー企業の参加が低調で、将来の産業として成長させることに失敗したことがある。
  • 毎日経済_ソン・ジェグォン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-01-18 18:50:15




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア