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ヒューボ(HUBO)、パワーと知能が2倍アップグレード

日本に続いて二番目に開発したヒューマノイドロボット 

  • ヒューボ(HUBO)、パワーと知能が2倍アップグレード
韓国ヒューマノイドロボットのプライド「ヒューボ(HUBO)」がアップグレードされた。力は2倍以上に強まり、判断速度も速くなった。大型災害・災難の状況で人間を助ける可能性を確認する「ロボットチャレンジ(DRC/DARPA Robotics Challenge)」で、優勝するために一歩前進した。

呉俊鎬(オ・ジュンホ)KAIST機械工学科教授は、「今年6月に開かれるDRCのために、ヒューボをアップグレードした」とし、「過去のヒューボよりも強い力を持つようになったし、事物の認識能力と判断能力も向上した」と26日、明らかにした。

米ロサンゼルス近郊のポモナ市で開かれるDRCには、米国や欧州連合(EU)と韓国や香港など、世界から19のロボットが参加する。優勝チームには賞金200万ドルが与えられる。

2013年に開かれた決戦第1戦で、圧倒的な技量で優勝した日本のシャフトが不参加宣言を出して、残りのチーム間での激しい競争が予想される。DRCは人間生活の中で、ロボットを活用できる可能性を確認する大会だ。福島原発の事故後、米国政府が災害救助用ロボットの開発のために積極的に後援している。

米国国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)は、災害現場で使用できるロボットの開発費を支援している。2004年に開発された韓国の自尊心「ヒューボ」は、日本に続いて世界で2番目に開発されたヒューマノイドロボットだ。ロボット技術の開発の歴史が皆無だった韓国が、わずか3年間に研究費10億ウォンをかけて作り上げた傑作だ。世界初のヒューマノイドロボットである日本の「アシモ」の開発には、15年と研究費3000億ウォンが投入された。

この間にヒューボの能力は着実に向上した。歩くことにとどまっていたヒューボが、時速3.6キロ速度で走ることができるだけでなく、体を振って踊ることもできる。2013年に開かれDRCで、ヒューボは16の参加チームのうちで9位を占めた。今回の決戦では第1戦とは異なり、外部バッテリー接続が不可能だ。

ロボット自体が保有しているバッテリーで、ミッションを遂行しなければならない。より現実に近づいたロボットを注文しているわけだ。デニス・ホン米UCLA教授は、「ロボットの進化は思ったより早く進んでいる」と語った。

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大会を控え、ヒューボの頭に最新のカメラとレーザスキャナを付けた。2次元の平面として受け入れた目の前の光景を3次元の立体に切り替えて、どのように動くべきかを判断するところに役立つ。ヒューボの膝が持つ力も1.5馬力で、従来よりも2倍以上に大きくなった。バッテリー容量も1キロワット時に、補助バッテリなしで動いて走ることができる。すねには車輪を装着して、より安全かつ迅速に移動することができる。

最も大きく変わった点は、脳が二つになったという点だ。コンピュータが処理できる能力には限界があるため、外部に別個に解析装置を置き、そこでロボットの動きや視線・判断などを迅速にシミュレートした後、短い命令で伝達する。

オ教授は、「以前のヒューボよりも短い時間で事物を認識し判断できる」とし、「アップグレードされたヒューボで、今回の大会では必ず優勝する」と付け加えた。

この大会には米航空宇宙局(NASA)とEUなどが保有する、最先端のロボットが大挙登場する。韓国はホン教授チームとロボット企業「ロボティーズ」、ソウル大の融合科学技術大学院チーム、ポールオー(韓国名オ・ピルホ)米UNLV教授チームなどが参加して実力を競う予定だ。
  • 毎日経済_ウォン・ホソプ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-01-26 17:10:22




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