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黄禹錫波紋から10年ぶりに...白血病など難病の幹細胞療法「つかつか」と

児ではなく成人の体細胞クローンは初めて...77個の卵子に35・75歳の核注入、2つ成功/分化技術がカギ...商用化は10年かかるよう 

◆成人体細胞クローンの成功◆
  • 黄禹錫波紋から10年ぶりに...白血病など難病の幹細胞療法「つかつか」と
チャ病院の研究陣による成人体細胞のクローン幹細胞樹立の成功で、患者に合わせた幹細胞治療剤の開発への期待感が高まっている。難病にかかった患者から体細胞を取り出して複製すると、免疫拒否反応のない健康な細胞を作り、患者に再注入できるからだ。とは言え、77個の卵子を使って2個の胚性幹細胞を作るところに終わっただけに、低効率を克服しなければならず、幹細胞の安全性などの検証が伴わなければならない。研究陣は米国籍の35歳と75歳の成人男性から皮膚細胞を提供された。1次研究では米国国籍の3人の女性から49個の卵子を受け、体細胞クローンを通じて3つの胚を生産した。このうちの1つが胚性幹細胞に分化したように見えたが、分析の結果、奇形染色体であることが確認された。

それ以後、研究陣は卵子から核を除去する方法と、実験時間・培養液などに変化を与えた後、2次研究を行った。4人の女性から77個の卵子の供与を受けて5つの胚を生産した後、けっきょく2つの胚性幹細胞を作ることに成功した。イ・ドンユル教授は「皮膚細胞提供者の体細胞遺伝子と、複製された幹細胞の遺伝子が同じで、卵子提供者のミトコンドリア遺伝子と一致する必要があるが、すべてが正確に合致して、体細胞クローン幹細胞であることを確認した」と語った。

体細胞クローンで作られた胚性幹細胞は、人体のすべての細胞として育つことができるだけでなく、患者の遺伝子と一致するため、免疫拒否反応がない。患者に合わせた幹細胞治療に使用できるわけだ。例えば認知症やパーキンソン病などの脳組織が損傷した患者には、胚性幹細胞を神経細胞として分化させて移植することができ、白血病患者には心臓・血液細胞として作って治療できる。

イ・ドンヨル教授は、「老人性網膜上皮細胞疾患のような場合には薬物治療が不可能だが、このような患者には自分の細胞を用いた体細胞クローン幹細胞を確保し、個別の治療剤を作らなくてはならない」とし、「難病を持つ大部分の成人に適用できる土台を整えた」と付け加えた。

昨年、米国オレゴン保健科学大学のシュトミータリー・ポープ教授の研究グループが世界初の体細胞クローン幹細胞の確立に成功したと発表したが、あまり分化していない胎児の体細胞を利用したために、患者に個別の幹細胞とするのは難しかった。今回の成果は一段階進んで、幹細胞治療が現実でも行われ得ることを確認したものだ。

今回の研究は、2004~2005年の黄禹錫(ファン・ウソク)もとソウル大学教授の論文操作事件で失墜したわが国の幹細胞研究の水準を一段階高めたという評価も出ている。

2004年、ファン・ウソクもとソウル大教授は世界初の体細胞クローン幹細胞を樹立、続いて1年後の2005年に、難病にかかった患者11人の個別幹細胞を抽出することに成功したことを明らかにし、世界的な科学者として浮上した。

しかし、個別化された幹細胞が存在しないだけでなく、論文に深刻な操作が発見されて論文を撤回され、韓国の幹細胞研究は大きな打撃を受けた。パク・セピル済州大学幹細胞研究センター長は、「論難があった成果を、10年ぶりにわが国の研究陣が再び作り出したという点で意味がある」とし、「韓国の幹細胞研究の水準が相当であることを見せてくれた」と語った。

成人の体細胞クローン幹細胞を作ることに成功したとしても、すぐに治療に活用できるわけではない。幹細胞を必要に応じて分化させることができる技術が確保されていないからだ。

もしも安全性検証や技術的妥当性が確認されていない状態で、治療薬として活用すれば病気が悪化するだけでなく、幹細胞が癌に変質することがある。また、全体的に126個の卵子を使用して単に2つの幹細胞の分化にのみ成功しただけに、低効率も克服しなければなら障害物だ。

イ・ドンヨル教授は「幹細胞の有効性、安全性等に1年半程度かかるものと見られる」とし、「研究がうまく進めば臨床試験を経て、10年以内に体細胞クローン幹細胞を用いた治療法を出すことができる」と語った。
  • 毎日経済_ウォン・ホソプ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-04-18 01:02:20