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テクノロジー > IT・科学 > LG化学、スマートフォンのすきまを狙ったカスケード電池開発
LG化学が開発したスマートフォン用電池の「ステップド・ポリマーバッテリー(Stepped Polymer Battery)」が2014年の、第28週次 「IR52 張英実賞」を受賞した。
スマートフォン用電池は、スマートフォンを介して高解像度動画を見たりゲームを楽しむ一方で、携帯性が強調されスリム化されている。したがって、スマートフォンを長く使用するための高容量(高電気エネルギー)電池の開発の必要性が高まった。
これまで大容量電池を開発するために、電池を構成する陽極材・陰極材・分離膜などで、高い電気エネルギーを得るための新しい材料を研究してきたが、革新的な容量増加は困難な状況だった。
LG化学の「ステップド・ポリマーバッテリー」は、階段形状をしたスマートフォン用電池だ。スマートフォンで、電池が位置する部分とカバーの間のスペースを活用できるように、2段重ね構造で開発されたものだ。 LG化学は現在、3段の階段形状の電池を開発中だ。
LG化学のキム・ドンミョン常務は、「顧客とのミーティングで、スマートフォン製品の内部には定められた部品形状のため、どうしようもなく使用できない空間があることを知った」とし、「この空間を電池容量を高めるための空間として活用すると、新規物質の開発がなくても容量を増加させられる、革新的な製品になると判断した」と開発の背景を説明した。
この製品は、単純なアイデア商品ではない。単に薄い電池を2個積んでおくのではなく、内部構造を構成するLG化学の特許技術(Stack and Fold)を通じ、世界初の非定型電池を開発したものだ。キム常務は、「バッテリーの新素材の開発なく、この製品は8~26%まで容量増加をもたらし、大容量スマートフォン用電池の需要に合致した」と付け加えた。
LG化学はこの製品で昨年に売上げ570億ウォンを上げ、今年は998億ウォンを予想した。
■ 主催:毎日経済新聞社、韓国産業技術振興協会未来創造科学部