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サムスン「AIフォーラム」開催…AI半導体で主導権を


  • サムスン「AIフォーラム」開催…AI半導体で主導権を
  • 12日、サムスン瑞草社屋で開かれた「サムスンAIフォーラム」で(左から)サムスン電子DS事業部のキム・ギナム社長、ヤン・ルクン(Yann LeCun)米ニューヨーク大学教授、ヨシュア・ベンジオ(Yoshua Bengio)モントリオール大学教授などの碩学がAIビジョンと開発動向を説明した。 写真提供=サムスン電子


ここ1年のあいだに世界の6ケ都市にグローバル人工知能(AI)のセンターを構築したサムスン電子はAI分野の核心人材をソウルに集め、AI生態系の主導権を握るために素早く乗り出した。

12日、サムスン電子はソウル市の瑞草社屋で、ディープラーニング研究の最高権威者であるヤン・ルクン ニューヨーク大学教授やヨシュア・ベンジオ モントリオール大教授などAI分野の核心人材と、1500人あまりの開発者などが集まった中でAIフォーラムを開いた。今年で2回めのAIフォーラムは、グローバルAIネットワークの構築が事実上完了した状況で行われたフォーラムであることから関心が集中した。

特にこの日、フォーラムに先立ち李在鎔(イ・ヂェヨン)サムスン電子副会長は10日、サムスンの未来技術を研究するサムスン総合技術院で技術戦略会議を主宰し、将来の成長動力とされるAIと電装(自動車部品)などの研究開発(R&D)を督励し、開放型のAI戦略に力を加えた。

キム・ギナム サムスン電子社長はこの日、フォーラムで「AIと演算能力で技術の進歩は私たちの生の方式を完全にくつがえすことができる」と自信をみせて「このために開拓精神でサムスンは早くから膨大なR&D投資を断行してきた」と強調した。続いて「今回のフォーラムで世界的な革新家たちが、公開の討論と未来の協力を図ってほしい」と念を押した。

未来の日常を変えるAI技術を実現するために、サムスンに所属するグローバル拠点AIセンターの研究者はもちろん、サムスンが「純粋学問」の促進のために研究費を支援する世界的な研究者らが、さらに開かれた姿勢でアイデアを共有し、コラボレーションの可能性を図るべきだという趣旨だった。このためにサムスンは今年2回目を迎えたAIフォーラムで、いわゆる「神の領域」に挑戦しているAIディープラーニング分野の碩学を一堂に集めた。

代表的な人物はフェイスブックのAI研究所長をまかされているルクン教授だ。彼はフェイスブックの利用者が「鳥肌が立つほど」だと言うコンテンツ提供機能を向上させるところに莫大な貢献をした人物だ。フェイスブックのディープラーニング技術は、利用者がアップロードする写真やテキストそして動画などを分析し、消費者が好んだり嫌うもの、消費者だけの特性などを学習して、一日に150個前後のコンテンツや商品を推薦している。

ルクン教授はマシンラーニング技術の中でも、人工ニューラルネットワークアルゴリズムに基づくディープラーニング研究を深く掘り下げてきた。例えば、人間と機械の間の「世紀の対決」と呼ばれるイ・セドルとアルファGOとの対局で、アルファGOは3000万件を超える既存の対局情報を48層構造の人工ニューラルネットワークを利用して学習したことが分かった。

このような人工ニューラルネットワークディープラーニング技術分野の一つである螺旋ニューラルネットワーク(Convolution Neural Network)の概念を最初に作った研究者がまさにルクン教授だ。

昨年に続いて今年も席を共にしたベンジオ教授も、2014年からサムスンと一緒に音声・映像認識、自律走行車の半導体開発などに必要なディープラーニングアルゴリズムの研究を進めてきている。サムスン電子が注目するディープラーニング技術は、李副会長が最近180兆ウォン規模の投資計画を発表して具体化した電装分野のカー半導体と直結している。将来の半導体市場はリアルタイムで膨大なデータを処理する自律走行車部門などで爆発的な需要を予告している。
  • 毎日経済_イ・ヂェチョル記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-09-12 17:43:18




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