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テクノロジー > 健康・医学 > 韓バイオ企業「はり付ける認知症薬」を開発
SKグループの医薬品製造会社であるSKケミカルの認知症治療パッチが米国食品医薬品局(FDA)の販売承認を受けた。先週、SKバイオファームのてんかん薬「XCOPRI(エクスコプリ)」がFDAの承認を確保したことに続き、連打席ホームランを飛ばしてSKグループの製薬事業に二重の慶事があった。
27日、SKケミカルは認知症の治療パッチ「SID710」(商品名Rivastigmine/リバスティグマイン)がFDAの市販許可認を受けたとした。国内で開発された認知症治療のパッチがFDAの承認を受けたのは今回が初めてだ。
2010年にSKケミカルが国内で初めて開発した認知症治療パッチの「SID710」は、認知症の症状が発現することを遅らせたり、最大限に抑える薬だ。特に服薬時間と回数を記憶することが難しい、あるいは錠剤を飲み込むことが困難な認知症患者に有用だ。 1日1回、皮膚に付着すると薬物成分が継続的に伝達されるからだ。
錠剤の形の経口用製品と効果は同じでありながらも、嘔吐や炎症などの副作用が少なく、胃や肝臓に与える負担が小さいことも利点だ。現在、認知症を完全に治療する成分はなく、症状の抑制に注力した薬物がほとんどだ。
認知症の治療パッチは、もともと2007年に世界的製薬会社のノバルティス社が開発した「エクセル」パッチに始まる。
SKケミカルのSID710は「エクセル」パッチのジェネリック(複製医薬品)だ。しかし、薄いパッチに付着した薬物成分を皮膚の下にまで伝達する、いわゆる経皮伝達システム(TDS)技術は非常に厳しいので、SID710の開発はジェネリックではあるが、それだけ高い技術障壁を潜り抜けたと言える。
- 毎日経済_ソ・ジヌ記者 | (C) mk.co.kr
- 入力 2019-11-27 20:13:13