A. | 甘露水。 あまい甘、つゆの露、みずの水。 文字通り解釈すると早朝の草の葉に溜まった露を一滴一滴、丹念に集めた甘い水です。 辞書を見ると、こんなに真心を込める人はあまりいないようです。少なくとも韓国ではです。 韓国語辞書に出てきた甘露水の定義は2種類です。 ① 砂糖を入れて沸かしたお湯 ② おいしい水 伝承に記録された甘露水は天からの贈り物です。不老不死を保障してくれる名薬ということです。甘露水を飲むための承露盤(スンロバン)という器もありました。始皇帝の不死薬に匹敵するのが、漢の武帝の承露盤です。 甘露水に似ているのが仏家の千手水(チョンスムル)です。千手水を受け取るための供え物の器、千手鉢盂(チョンスバルウ)は、漢の武帝の承露盤と変わりません。 千手水はお寺の大きな部屋の天井に「千手酒」と書いて貼り付け、その文字が千手鉢盂に込められた水に映れば千手水になりますが、千手水の神力により、甘露水のような効力を持つようになるといいます。この水で器とスプーンを洗い、その水を悪鬼にあげると悪鬼も空腹と喉の渇きを満たすことができるそうです。だからすごい水でしょう。 私たちの匹夫たちが天上の甘露水を味わう機会があるでしょうか? この問いに答える前に、何の食材もなく水だけで作った料理からご紹介します。料理をするには火は当然必要です。もちろん水を入れる器もなければなりません。 貧しかった時代、貧しい家庭では水だけで作った料理(?)を見つけるのが難しくなかったのですが、代表的なのが白沸湯(ペクピタン)です。 その名にふさわしい白沸湯は沸騰した後に十分に冷めていない水です。食膳に当然あるべき汁物の代わりでした。湯と冷水を半々に混ぜると陰陽湯(ウムヤンタン)、陰陽水(ウムヤンス)、生熟湯(センスクタン)、または生熟水(センスクス)という素晴らしい名前が付けられます。たまに井戸水と川の水を半分ずつ混ぜた陰陽湯と呼ばれたりもしたそうです。 「ただのお湯」という前提では多少不十分ですが、お湯と冷水を半分ずつ混ぜたお湯に炒めた塩を入れた水も生熟湯と呼ばれます。塩を入れた水は飲む用途ではなく急性胃腸炎の治療剤として使われました。 ここまで言及された水料理はとても簡単です。しかし同じ白沸湯のペクの字が白から百に変わった「百沸湯」は真心が必要です。文字通り100回沸かして作った水だからです。普通、99回沸かした水を冷やして甕に入れておき飲む直前にもう一度沸騰させたといいます。昔は金持ちの権門勢家が手に入れることもできず、王に捧げる薬を煎じたり飲料水として使う時に使われたそうです。 甘露水が不老不死までは保証できませんが、体に良い水があるということは確かです。私たちの体の70%くらいが水分だからです。 百沸湯は甘いとありますが、甘露水と変わらないということでしょう。筆者としては百沸湯どころか、五沸湯も飲んだことがないので本当かどうか分かりません。時間があれば挑戦してみてください。 何の食材もなく甘露水を作ることは簡単ではないことです。 そこで、作り方を変えて少しだけ食材を入れる方法を探してみましょう。
甘露水を作る際に必要な食材は大豆と植物の皇耆と甘草です。皇耆と甘草を水と一緒に入れて沸かした水、つまり皇耆と甘草を煎じた水が甘露水に変わるという意味でしょう。 残念ながら最近は良い薬水を見つけるのも難しくなりました。 |