A. | 去る8月22日、現代自動車は、仁川の松島(ソンド)で輸出用ソナタと韓国内で販売する内需用のソナタ乗用車を正面衝突させるショーを行いました。自動車2台を衝突させて、どの車がより壊れるのか、乗用車に乗っているマネキンにどのような影響が出るのかを調べてみる実験でしたが、このショーにかけられた費用は10億ウォンに達したそうです。
衝突の瞬間、2台ともエアバッグが正常に作動して、脱出することができるようドアも正常に開けることができたそうです。両方の車に搭乗したマネキンが壊れた部位や程度も似たようなもので、国内向けの車が少し優秀な成績を見せたと発表されました。 いくら説明しても、消費者が信じないため、このような説明を敢行したのです。この実験が行われる前まで、輸出用の車に比べて、内需向けの鉄板が薄いという認識が韓国の消費者の一般的な考えだったのですが、現代自動車が自主的に実施したアンケート調査でも、81%に達する顧客がこのような先入観(?)を持っていたことが明らかになりました。 この実験で、消費者の認識は大きく変わったのでしょうか。残念ながら、疑いは相変わらずです。 現代自動車の問題点を提起して、現代自動車から訴えられた自動車整備の名将パク・ビョンイル氏はインタビューで、「見世物のような感じがする」と言い切っ言います。 彼の説明は次のとおりです。「本当に安全性に自信があるのなら、米国輸出用と同じ年式の内需用の部品をすべて分解して見せただろう。鉄板の厚さ、亜鉛メッキ率、側面衝突時に運転者を保護するインパクトバーの数が何本なのか、エアバッグが何世代なのかなど、安全関連の部品が同じなのかそうではないのかが気になっていたのに、バンっとぶつかって、どれくらい壊れるのかが気になっていたのではない。それから、衝突実験をするなら、正面だけでなく、側面と後面も全て行うべきだった。車の正面の場合、ボンネットの距離、エンジンの距離、車内の距離などの条件が同じであるため、車は同じように壊れるものだ」 衝突実験の後、一方では不信感が迷信だったと絶賛する声も聞こえましたが、粗末なショーに過ぎなかったと卑下する声も相変わらずです。これは、まだ国内向けの現代車の品質に対する不信が残っているということを意味します。 輸出用と国内用に違いがあるという話は古くからされていました。海外勤務をする人が米国などでソナタを購入して乗ってみたところ、韓国で運転するよりも性能が良いような気がすると話し、それが定説として固まってしまったものです。一部では海外勤務を終えて韓国に帰ってくるときに、乗っていた現代車を高価な運賃をかけながらも韓国に持って来て、「これはアメリカで買ったものだ。外車ソナタだ!」と自慢までしていたのですから、他に言葉はいらないでしょう。 ※この記事は「韓国ではなぜ現代自動車が信頼されていないのですか? どうしてそんなに憎まれてるの?(下)」へと続きます。 |