Q.韓国の都市伝説（パート1）：毎年11月になると韓国芸能界には悪いことが起きる
| A. | 都市伝説も若い人のほうが沢山知っているようです。なぜかというと、都市化が遅れて進み、50代以上の年配の人は田舎の廃家にいる幽霊の話を聞いて育ったため、世代が違うということです。 そういえば幽霊の話と都市伝説は似ているところが全くありません。都市伝説というのは人から人へと伝わりはするものの、日常生活の中で経験しそうな、本当にもっともらしい話だからです。幽霊の話のように信じがたい話ではないため、都市伝説というと聞く人の耳がピンとはります。 このようにして、噂は事実として包装されます。だからといって証明されていてもいないので、事実と浮ついた噂の境界にある伝説として残るのでしょう。 韓国の都市伝説の中には、米国と日本から渡ってきて、韓国的な姿に変わったのものがかなり多くあります。特に日本の都市伝説が韓国の地名や人物に脚色されて広がる場合が少なくないようです。たまに都市伝説が本当に事実として明らかになる場合もあります。 一例として、赤ちゃんのお腹に麻薬をいれる犯罪組織の話が伝説のように広まった時、誰も認めはしませんでしたが、似たような事件として、胃の中に麻薬を入れて運ぶ途中に破裂して死亡した韓国人密売組織事件が2009年9月に発生したりもしました。 だからといって韓国特有の都市伝説がないわけではありません。都市化が進んだからでしょうか、少しずつ増える都市伝説のリストがかなり長くなった印象です。まず、11月が近づいてきたので韓国の芸能界に漂う「11月の怪談」から紹介します。 ▶ 11月の怪談 怪談よりジンクスに近い話です。一言で毎年11月になると芸能界に不吉なオーラが漂って、良くない事件が起きるという俗説です。 芸能人が死亡したり、薬物や兵役忌避、ギャンブルなどの事件に次々と巻き込まれて、交際が上手くいっていた芸能人も関係が歪むことが頻発するというのが、11月の怪談のプロットです。実際に毎年11月に芸能界で発生した事件、事故を見てみると、少なくないのが事実でもあります。 人々の記憶に残っている事件から見ていきます。2009年には『美女たちのおしゃべり』に出演した女子大生が「180センチ以下はルーザーだという発言をしたために全国を騒がせ、しばらく後には、2PMテギョンの極端なファンが生理の血で血書を書いてインターネットに公開したせいで2PMを非常に困難な立場に立たせたりもしました。 翌年の2010年には映画俳優ユ・ドンスクをはじめ芸能人が病魔と戦って他界し、2011年には芸能人10人が不法医薬品「プロポフォール」を投薬した疑いで立件されました。この年には韓国映画大賞が8年目にして永久廃止されたりもしました。 2012年11月にIUが誤って一枚の写真を公開したため、ウニョクとのスキャンダルがふくらみ、2013年には違法賭博をしていたトニー・アン、アンディなどが警察の調査を受けた事実が大々的に報道されました。この日が11月10日で、翌日の11日には11の数字が重なり魔が割り込んだためかAileeのヌード写真が出回り、SUPER JUNIORのウニョクのツイッターが高校生にハッキングされて、少女時代のジェシカが空港で警備員に押されて頭を打撲して気絶しました。 昨年11月にはガールズグループLovelyzのメンバー、ソ・ジスが致命的なデマによりデビュー舞台にも立てず活動を中断し、歌手ピ（RAIN）の裸の写真が公開されるという事態も起こりました。 今年の11月にもまた、誰かの裸の写真が出回るのでしょうか。 このため、芸能人も11月には緊張します。ある易学者は、火の属性を持つ芸能人が水に該当する季節に会って、禍いを被るという説明を出したりもしました。 11月の怪談は、2005年から本格的にマスコミで紹介され始めましたが、芸能界では80年代後半から噂が出回っていました。1968年11月10日、歌手のチャ・ジュンラクが人気絶頂だった27歳のときに髄膜炎で早死にしたことが、この怪談が登場した始まりだという説明もあります。そして1987年11月、歌手ユ・ジェハが26歳の若さで交通事故で死亡したのも、この怪談に火をつけるきっかけとなりました。 もちろん11月の怪談の実体はありません。11月に発生したいくつかの事件・事故を繋ぎ合わせて包装したにすぎないというのが定説です。ある芸能情報番組で芸能界で起きた事件をまとめてみたところ、3月に最も多く発生していたことがわかりました。 ただし、このような統計が出てきたからと11月の怪談がなくなることもありません。そう簡単になくなってしまっては怪談とは言えませんからね。 |
- Lim, Chul
- 入力 2015-10-28 00:00:00
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