Q.ワールドスターPSY(サイ)について教えてください。(下)

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A. ※この記事は「ワールドスターPSY(サイ)について教えてください。(上)」の続きです。

昼間は暖かい人間的な女
コーヒー一杯の余裕を知る品格のある女
夜になると、心臓が熱くなる女
そんな反転のある女
俺は男、昼間はおまえほどに暖かい男
コーヒーが冷める前に一気飲みする男
夜になると、心臓が破裂してしまう男、そんな男

  • < サイ公式ツイッターとフェイスブックのプロフィールイメージ >

率直に言って、『江南スタイル(GANGNAM STYLE)』という歌の歌詞にはあまり意味がありません。何が江南スタイルなのかも疑わしいほどです。遊ぶときに遊んで、愛するときに愛する男と呼ばれるという部分以外に歌詞が伝えようとする内容は何もありません。歌に出てくる男からは、正義も、平和も、人類愛も、いかなる雄大な内容も垣間見ることができず、ただただひとりで格好つけているだけの悪い男です。そんな女を誘惑する男が住んでいる場所、派手好きな男女が集まっているところがソウル市の江南(カンナム)だと言っているのでしょうか。

韓国人も少しは疑問を持ちそうな歌に、意味も内容も知らないであろう世界各地の人々が溶けてしまいました。多分、21世紀の人々の趣向が楽に遊んで、飲んで、愛を分かち合うことであるからなのかもしれません。人生の意味が、お金を稼いで、優雅な生活を享受して、夜には男女が燃えるような情炎を分かち合う生活。

サイはこの歌に何の意味を込めたかったのでしょうか。6番目のアルバムのタイトルは『6甲』。 6甲には2つの意味が込められています。甲には一番目、最高のという意味がありますが、韓国語で六甲(육갑、ユッカプ)には大したこともないくせに大口を叩くという皮肉の意味が込められています。ひとりで柄にもないことを言う(ほざく)というのが、このアルバムに流れる基調だと見てもいいわけです。

とにかく、一晩にして有名になったという英国の詩人バイロン(Byron)のように、サイは大口を叩く『江南スタイル』一つでワールドスターの仲間入りをしました。

『江南スタイル』が収められている6番目のアルバムが出る前にもサイはたくさん稼ぐ歌手でした。主にコンサートなどの公演で収入を得ていたのですが、巷では年間収入が100億ウォンに迫るほどだという噂がありました。

『江南スタイル』は、当時の収入は無色にしてしまうほどに、サイをワールドスターにしました。ほぼすべての分野で広告モデルに抜擢されたほどです。

6番目のアルバムは当初、世界市場を狙った作品ではありませんでした。韓国で最高の人気を謳歌するMCユ・ジェソクとサッカー選手のパク・チソンなど、多くのスターたちがミュージックビデオに賛助出演はしましたが、サウンド自体は過去に歌った彼の歌を複製したレベルに近く、韓国内で長くヒットを続けると予想した人はあまりいませんでした。

このような予想が外れることになった原因はユーチューブでした。SNSがなかったなら、『江南スタイル』は2012年の下半期に韓国でヒットした曲に留まっていたことでしょう。『江南スタイル』がユーチューブに乗って流れながら、マルチュム(馬のダンス)が人気を集めました。歌いやすい歌、真似しやすい少し面白いダンスがユーチューブに乗って世界を席巻しながら記録を作っていったのです。

ここでちょっと『江南スタイル』が韓国の歌謡界に残した記録を見てみましょう。

- 韓国大衆音楽歌謡の中で、世界的にヒットした最初の曲
- 韓国の歌および韓国語の歌の中でビルボードHOT100に最初にランクインした曲(7週連続2位)
- 33カ国以上で公式チャート1位
- iTunesの音源チャートが提供される世界70カ国で1位を占めた記録のある曲
- 韓国大衆音楽最初のテンミリオンセラー
- ユーチューブの伝説(再生数と推薦数1位、公開100日以内に再生数5億回突破、再生数10億回を達成した最初の動画(20億回達成)、ユーチューブが表示できる再生数の限界を超えた唯一の動画、世界初の1万個の推薦を達成(2015年11月3日))

『江南スタイル』で、ユーチューブも反射的な利点を得ましたが、ユーチューブによってサイはギネスブックに登載される男になりました。

ワールドスターになったサイは2012年10月、ソウル市庁前の広場に戻ってきました。夜10時に公演が予定されていたのですが、夕方6時から広場には人がいっぱいになり、取材するために集まった報道陣だけで1200人に達しました。YouTubeで生中継されたのですが、アクセスが集中しすぎて映像は途切れ続けました。

公演が終わった後、捨てられたゴミだけで22万トンに達​​する後遺症を残しもしましたが、ソウル市庁前に集まって、一緒に歌った10万人のファンは、2002年のワールドカップ以来、10年ぶりに胸がすっきりとする爽快感を得ることができました。


  • < サイのソウル市庁公演 >

サイはハンサムなアイドル歌手とはほど遠い人物です。『江南スタイル』の歌詞や、タイトル、踊りも多分に韓国的です。世界の舞台をターゲットに作った歌でもありません。最も韓国的な歌、自分に酔って自分のやり方で歌った歌が問題だらけだった男をワールドスターにしたのです。
  • Lim, Chul
  • 入力 2015-12-17 00:00:00

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