A. | チン・グ(晋久)という俳優がいます。韓国語版『ドラえもん』の主人公ノ・ジング(のび太)にインターネット検索ランキングで押されたと嘆いた俳優です。 23歳でSBSドラマ『オールイン 運命の愛』のイ・ビョンホンの子役としてデビューして以来、映画とドラマで主演と助演を行き来しながら演技力を披露してきましたが、残念ながら主演を務めた作品が興行では成功を収めることができませんでした。 クァク・シヤンについての質問なのに、なぜチン・グの話をしているのか気になりますか。理由は簡単です。クァク・シヤンが俳優としてデビューして、ロールモデルにした先輩がチン・グだったからです。 俳優になる前に、ハン・ソンオという芸名でミュージックビデオやCMに出演し、モデル活動をしていましたが、軍隊に行きながら人生の方向を変えました。軍隊で見たドラマ『シークレット・ガーデン』と『最高の愛~恋はドゥグンドゥグン~』を見て俳優の夢を育てることになったというのが本人の告白です。 モデルをする前にSMエンターテイメントで練習生生活を送ったりもしました。歌が好きで自発的にSMのドアを叩き、学校が終わると、一日中練習室で過ごしていたのですが、本人も歌手になるには不足している部分があると感じたようです。当時、一緒に練習生として過ごしていた歌手の中にはスーパージュニアのカンインやヒチョルがいました。
除隊後、本格的に演技のレッスンを受けたのですが、この点も海軍から憲兵として除隊した後、演技者の道に進んだチン・グと似てます。チン・グをロールモデルにしたという説明もこの点を念頭に置いたものではないかと思います。 彼の映画デビュー作は『夜間飛行』(2014年)です。夜間飛行(Night Flight)は主人公のヨンジュ(クァク・シヤン)と彼のゲイの友人ジュンウが行く廃業したゲイバーの商号です。母親と一緒に暮らし、ソウル大学進学を目指していた優等生のヨンジュは、自分の性アイデンティティのためにさまよいます。 『白夜』と『あの夏、突然に』など、クィア映画を作ったイソン・ヒイル監督はクァク・シヤンのミュージックビデオを見て、彼の可能性を把握したそうです。新人に主演を任せた監督は「クァク・シヤンは、触れれば弾ける感性が爆発するほど表現力に優れた友人だ」という評価を残しました。 クァク・シヤンは作品のオファーを受けて、最初はプレッシャーを感じます。デビュー作がよりによって同性愛についての映画だなんて。「上手く表現やすることができるだろうか」という心配が襲い掛かりました。ジョニー・デップがジャック・スパロウを演技するため、しばらくの間、ゲイたちと一緒に過ごしたという逸話を思い出して、『パイレーツ・オブ・カリビアン』を再び観たそうです。 そして、恋愛の記憶を思い出しながら、ふとこんな考えが浮かびます。「人を好きになるのに理由なんてない」
2014年、SBSドラマ『気分の良い日』でブラウン管デビューを終えたクァク・シヤンは、2カ月間行われたMnetのオーディションで1万分の1の競争率を突破してミュージックドラマ『七転び八起き ク・ヘラ』の主人公に抜擢されました。 おそらくSMの練習室で過ごした歳月が助けになったのでしょう。 翌年の2015年にKBS2TV『 全部うまくいくよ』のカン・ギチャン役に抜釘され、地上波で主演を務めることになります。 今年はすでに『部屋の中の象』と『ロボット、音』、『家族計画』など、3本の映画に顔をのぞかせ、太陽が昇る時という意味の彼の芸名のように、これからは暖かい日差しがいっぱいになりそうです。 昨年から俳優のキム・ソヨンとペアを組んで、MBC『私たち結婚しました』に出演中ですが、実際に愛するカップルのように見えるという意見があちこちから聞こえます。制作陣は2人に100日という時間を与え、お互いに合わない場合はやめてもいいと言いましたが、100日どころではなく一生をともにするような勢いです。 仮想の夫婦ではありますが、2人がお互いを見つめる視線を見たキム・ソヨンのファンは彼女を心配しています。キム・ソヨンは過去にドラマの演技に没頭したあまり、男性主人公を実際に好きになってしまったのですが、告白もできないまま、しばらくの間、遭遇するたびにドキドキする胸を落ち着かせようと努力したそうです。ところが、ウギョルでクァク・シヤンを見つめるキム・ソヨンの目に本心が垣間見えるようで、2人がこの番組を終えて別れるときにキム・ソヨンの胸に傷が残らやないかと心配しています。
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