Q.韓国にも請負殺人業者がいますか。(3)

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A. 兄弟は学業の成績が優秀でした。兄は医者になり、弟は司法試験に合格して法服を着ました。

弟は試験勉強をしながら、少しの間、叔母の家に滞在していました。高3になった従妹の数学の勉強を助け、それに感謝した叔父は、ときおりおこずかいをくれました。

彼が司法研修院に通っていたころ、仲人から紹介を受けた財閥の娘との結婚話が持ち上がりました。交際していた女性がいましたが、彼は両親の言葉に従いました。結婚する相手の家からお金を受け取り、そこから少しのお金を交際していた女性に渡して別れさせる計画でした。この結婚には最初から愛がありませんでした。

医者になった兄が結婚するときにも交際していた女性と別れさせようとしましたが、兄は応じませんでした。

両家の間ではお金の話が行き来しました。新郎の家は5億ウォンを要求し、新婦側は司法研修院の成績が良くないからと、3億ウォンしか渡せないと駆け引きをしましたが、判事の任用が決定された後になんと7億ウォンで落札されました。

結婚の話を仲介した人は、両家から3000万ウォンずつを受け取ることにしていましたが、判事である息子は仲介料を渡す必要はないからと、渡すなと話しました。不幸の種が植えつけられた瞬間でした。

財閥家の奥様である新婦の母親に30代の若い女性から電話がかかってきました。その女性はキム判事の過去について詳しく説明しました。仲介人らはお金を受け取れなった仲人が縁談を壊そうと起こした行動だと説明します。

夫が妾に子どもまで産ませていたため、自分の不幸を娘には味あわせたくないと考えた財閥家の奥様は正気でなくなりました。夫が他の女性と車の中にいる現場をおさえたときに、運転していた車で夫の車に追突するほど、激しい性格を持つ女性でした。娘婿の不倫現場をおさえるために、大々的な尾行作戦を行います。

不倫現場の写真を持って来れば大金を渡すと懸賞金もかけて、便利屋の従業員に前職の警察官たちも動員しました。判事の娘婿が義理母と一緒にいたとき、女性から電話がかかってきました。注意深く女性の声を聴いていた夫人は、誰なのかと問いただします。びっくりした娘婿は従妹だとごまかしました。親戚なのだから、特に問題ないと計算したのです。しかし、梨花女子大に通いながら司法試験を準備していた従妹を地獄に落とす結果になってしまいました。

財閥家の夫人の尾行の対象は、義理の息子から従妹へと変わりました。夫人の尾行事実を知った従妹の家族が、判事の従兄に尋ねます。

「君の義理母が何故、他人の家の娘の調査をしているのか。直接抗議しに行く」

すると、判事は慌てて「叔母さん、抗議するなら私にまず話してください」とお願いしました。

それでも従妹の家族が財閥家に抗議するために訪問しましたが、まったく聞く耳を持ってもらえませんでした。「娘の取り締まりでもしっかりしてください。この男、あの男とくっついて暮らして、お嫁に行ってから上手くいくのか見ものですね」という恨みばかりをずっと聞く羽目になった。

判事にこの夫人の前で事実関係をはっきりするように要求しましたが、判事は顔が真っ白になったまま何も言うことができませんでした。

従妹に対する尾行が続くため、家族は刑事告訴と一緒に接近禁止仮処分申請を行いました。お金と判事である娘婿を信じて堂々としていた財閥の夫人は訴訟で負けた後、従妹をこの世から消す決心をします。彼女は運転などの雑用を手伝っていた甥にこのことを任せ、甥はヤミ金融をしていた高校の同級生とこのことについて相談しました。その後、請負殺人の金額まで交渉して、実行に移します。

しかし、なかなかその機会を作ることができませんでした。女子大生が家と学校を行き来するだけ、コーヒーショップも利用することがないためでした。2人は犯行の対象を女子大生から、サムスングループで18年間働いた経験をもとにコンサルティング事業を行っていた女子大生の父親に変えましたが、それすらも簡単ではありませんでした。

請負殺人が行われていないことを見た財閥家の夫人は着手金として渡したお金を返せと怒り狂いました。仕事をしなければ、釜山の暴力団である七星派を動員して、痛い目に合わせてやると脅迫までしました。ヤミ金融と風俗から始め、劣悪な方法で会社を買収して富を築いた財閥家の夫人は、夫以上に執拗でした。

犯行の対象は再び女子大生に戻りました。財閥家の夫人はアパートの警備員に聞いた話として、女子大生が朝プールに通うという情報を伝えました。夫人は甥とその同窓生だけでは犯行を成功させることが難しいと見て、下手人を追加で雇用した後、早朝、プールに行く女子大生を誘拐して、あらかじめ目をつけておいた空気銃で殺害して遺体を捨てました。

このようなストーリーが韓国社会を衝撃に陥れた「女子大生請負殺害事件」の全貌です。女子大生から連絡が途絶えた後、家族はすぐに警察に申告しましたが、単純な失踪であるとして警察は動こうとしませんでした。家族がアパートの監視カメラを探して誘拐場面と接近禁止仮処分申請資料などを見せた後になってようやく捜査が始まりました。女子大生の遺体が発見された後にも、捜査は一向に進みませんでした。犯人らが外国に逃走してしまったからです。女子大生の父親が全てを投げ捨て、ベトナムと香港、中国で情報を得た末に、中国の公安が彼らを逮捕して韓国に強制追放し、ようやく逮捕されることになりました。

財閥家の夫人の甥などが警察ですべてのことを話しましたが、財閥家の夫人が殺人を教唆したという事実を立証することは簡単ではありませんでした。お金が有るので韓国最高のローファームを雇用して、女子大生殺害が請負殺人ではなく、甥などが偶発的に犯した犯行だと見せようとしたのです。

ドラマのような裁判の過程を経て、控訴審を経て、殺人教唆をした婦人と殺人犯など3人に無期懲役が宣告されました。しかし、財閥家の夫人は監獄でもお金の威力を思うがままに発揮しました。医者にお金を渡して診断書を受け取り、刑の執行停止を受け取り、収監生活の大半を病院で過ごしました。言論でこれを問題視すると、監獄へと送り返されましたが、今回は韓国の刑務所の中でも模範囚が行く華城の職業訓練刑務所に移されて収監されました。彼女の監獄日誌は有銭無罪の典型を見せてくれています。

財閥の夫人のこのような行動と、お金ですべてのことが通じる社会に怒りを感じた女子大生の母親は食事をとらず、お酒だけを飲んで暮らしていましたが、2016年2月に亡くなりました。死亡した当時、体重は36キロに過ぎませんでした。

事件の種を作った判事は、今は法服を脱いで、弁護士として開業したそうです。お金で売られて結婚した契約結婚が、韓国の地のどこかでまた同じ悲劇を生まないことを願うばかりです。
  • Lim, Chul
  • 入力 2016-04-07 00:00:00

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