Q.「運勢ロマンス」に出演するファン・ジョンウムについて教えてください。

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A. もしかして、Sugarというガールズグループについてご存知ですか。2002年、ワールドカップが開かれたころにデビューして、一時、それなりに人気を得ていた4人組のグループなのですが、ファン・ジョンウムはそのグループのリーダーでした。

Sugarは、2004年の始めに日本に進出して、同じ年に韓国の舞台にカムバックしましたが、大きな決心をしてチャレンジしたセクシーコンセプトが似合わないとファンにそっぽを向かれてしまいました。その直後に契約期間が満了したファン・ジョンウムがチームを脱退しました。ボーカルやバラエティでは在日同胞であるアユミが、外見ではパク・スジンに若干押されていたからだというのがファンの推測です。

スタイルを維持するために、食事のたびに所属事務所の社長が少しずつよそってくれるご飯を食べていたため、一日中お腹が空いて、銀杏を狂ったように割って食べていたそうですから、「食べながら生きよう」と脱退した可能性もあります。

ファン・ジョンウムに続いて、ビジュアル担当だったパク・スジンも去りながら、グループは空中分解しました。アユミはSMエンターテイメントに少し在籍してから、日本に戻り、ICONIQとして活動しており、他のメンバーは全員演技者に転業しています。

その中でも、成功しているのがファン・ジョンウム(黃正音)です。もちろん、評価する人によってはパク・スジンを挙げたりもします。元祖韓流スターで、芸能界の富豪になったペ・ヨンジュンと結婚したのですから。

Sugarを脱退した直後の2005年にSBSドラマ『ルル姫』でデビューしましたが、アイドル出身の歌手が演技力もないくせに演技で稼ごうとしているという批判だけを受けました。このような批判は結構な期間、続きました。

幼いときから親友だったパク・ハンビョルが紹介してくれたキム・ヨンジュン(SG Wannabeのメンバー)と一時恋人だったのですが、MBCのバラエティ番組『私たち結婚しました』に一緒に出演しながら、話題を集めました。ここで名前を知らせながら、同じ放送局のシチュエーションコメディー『明日に向かってハイキック(原題:屋根を突き抜けてハイキック)』にキャスティングされ、株価が上昇しました。しかし、演技力で認められるには、もう少し時間が必要でした。

ソウルの江南の開発史を扱ったSBSのドラマ『ジャイアント』で男性主人公の妹役でキャスティングされたのですが、ファン・ジョンウムのせいでドラマが失敗したという話までされていたので、本人も恥ずかしかったことでしょう。うまく演技しようと、本当に努力していたんです。演技をするために、ジョンウム(正音)という名前にぴったりの歌まで諦めたのですから。

努力の結実は、2011年ころに現れ始めます。2011年に放映されたMBCドラマ『私の心が聞こえる?』で知的障がい者と認知症のお祖母さんと一緒に暮らす少女家長の役を演じたのですが、演技が見間違うほどに良くなったと言われるようになりました。2012年には、MBC月火ドラマ『ゴールデンタイム』に病院の理事長の孫娘として登場したのですが、初期にはドラマの雰囲気と合わないと批判されましたが、後半以降からは演技が最も安定していると好評されました。ファン・ジョンウムが演技者として本当に認められた作品は、2013年に放送されたKBSドラマの『秘密』です。

  • < 結婚を約束していた恋人が交通事故で人を殺してしまった後、その罪をかぶって刑務所に行ったのに、結局裏切られてしまう悲恋の女性主人公を熱演した『秘密』のファン・ジョンウム >

このドラマに先立って、SBSドラマ『お金の化身』でヤミ金融業者の娘としてコミカルな演技を見せたのですが、『秘密』では愛する人に裏切られ、父親にまで先立たれる悲運の女性主人公役をしっかりと演じ切り、同時間帯1位をリードする役割を果たしました。ドラマが進む間、「ファン・ジョンウムが年末にひとつくらいは受賞するのではないか」という噂も出回りましたが、その年のKBS演技大賞で最優秀演技賞を受賞しました。

ファン・ジョンウムは『秘密』で一緒に共演した俳優チソンと2015年に再び別の作品で再会しました。2015年の1月から3月まで、MBCで放送された20部作の『キルミーヒールミー』なのですが、7つの人格を持つ財閥3世と彼の秘密主治医になったレジデント1年目の女医の関係を描いたラブコメです。男性主人公の性格があまりにも変化するため、制作陣が出演を依頼した俳優たちに断られてしまい、キャスティングするのに非常に苦労したという裏話が伝えられています。男性俳優たちが断るような作品に女性俳優だからと進んでOKするでしょうか。

ところが、チソンとファン・ジョンウムが男女主人公を引き受けながら、予想よりも高い視聴率を記録しました。チソンとファン・ジョンウムの相性がいいということでもあります。いつか、インタビューでファン・ジョンウムはチソンについて、「兄のように気を遣ってくれる」と感謝の気持ちを伝えたりもしました。

よく考えてみると、ファン・ジョンウムは作品を上手く選択するほうです。マネージャーの必死の説得により、断ろうとしていたのに出演することになったSBSドラマ『果てしない愛』を抜かしては、失敗した作品がありません。他の俳優が諦めた『キルミーヒールミー』もそうですが、自分の演技力を引き立ててくれた『秘密』も新人作家が書いた作品だったのですが、そこで女性主人公を引き受けて、有名人気作家の作品を抑えて、視聴率1位を記録したのですから、すごいものです。

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放送界での評価としては、作品の中のキャラクターに対するファン・ジョンウムの研究は、非常に徹底していると言われています。可愛く見せたいという女優の本能を捨てて、キャラクターに合わせて衣装と小道具、化粧を変え、今ではどんな役を引き受けても消化してみせる演技者になりました。それなりに人気を得ていたガールズグループに安住せずに、新しい世界へ飛び込んだ決心もすごいですし、周囲の非難にも頂上まで黙々と登り続けた演技人生も注目に値します。

余談ですが、ペ・ヨンジュンとパク・スジンの結婚の知らせが報道された日、ファン・ジョンウムはキム・ヨンジュンと決別しました。そして去る2月、俳優のハン・ソラの紹介で出会ったプロゴルファーのイ・ヨンドンと結婚しました。彼女の演技人生において重要なカギを握る作品『明日に向かってハイキック』の主人公である元老俳優イ・スンジェが主礼を行ったそうです。
  • Lim, Chul
  • 入力 2016-05-17 00:00:00

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