Q.韓国の芸能界には言論プレーで有名な人がいますか。(1)

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A. 歌手イ・スンギ(李升基)をご存知ですか。30歳を控えた去る2月、陸軍訓練所に入所しました。もともと私生活がほとんど公開されておらず、親しい芸能人もあまりおらず、しかも携帯電話もそれほど使わないため、噂の少ない芸能人です。

年上のお姉さんファンたちが、なぜ所属事務所はイメージメイキングのための言論プレー(メディアを利用した印象操作)をまったくしないのかと怒りだすほどで、執念深いファンたちは、プライバシー情報をキャッチするために彼が暮らす町をうろついたりするそうです。近所のおばさんたちから、それなりの情報を聞き出すことができるという噂も流れています。米国留学中の妹がイ・スンギと非常に似ているという話も近所の住民から流れ出ました。

毒舌で有名なキム・グラが「善良だが、とても楽に暮らしている人」という評価を下し、息子にもイ・スンギにならえとアドバイスするほどだそうですが、イ・スンギにも言論プレーをしたと非難された事件があります。実際には、イ・スンギというよりも所属事務所や、何も考えずに報道したマスコミの責任が大きい事件でした。ひとつめの事件の場合は、何といってもイ・スンギが軍服務中に起きた事件ですから、本人はほとんどノータッチだったことでしょう。とにかく、なぜ非難を浴びたのかというと……。

  • < 2012年に放映されたMBC水木ドラマ『The King 2 Hearts』で王弟イ・ジェハ役を引き受けたイ・スンギ >

非難される理由にまったくならなそうな、特殊戦司令部への選出が事の発端となりました。陸軍特戦司令部は「鬼のように接近して、稲妻のように打撃して、煙のように消えろ」、「男に生まれて一度は死ねど二度死ぬか!」という信条があるほどのエリート兵たちが所属するところです。国際平和支援団も特戦司令部所属です。つまり、ソン・ジュンギが主演を引き受けたドラマ『太陽の末裔』に出てくる兵士たちが所属するところです。

特戦司令部の黒いベレー帽は、海兵隊員の赤い名札に比肩されるほどの自慢です。そのような部隊に選出されたイ・スンギが非難された理由は一体何でしょうか。

特戦司令部の主軸は、試験を受けて選ばれた副士官たちです。しかし、「特戦士」ではなく「特戦兵」は戦闘支援と行政補助の任務を引き受けた兵士たちです。実際の戦闘には参加しない兵士たちだということです。イ・スンギは特戦士ではなく特戦兵になったわけで、ソン・ジュンギのように前線で戦うこともなく、強度の高い訓練を受けることもありません。

  • < 特戦士の帽子の記章、2014年から帽子につく記章が区分されるようになった >

イ・スンギの女性ファンたちがこのような事実をどうして知りましょうか。お化けもつかまえる海兵隊よりも、エリートと言われる特戦司令部、『太陽の末裔』に出てくる、あの部隊にイ・スンギが所属しているなんて、と賛美を惜しまなかったのですが、一部の特殊戦司令部の副士官や前線で苦労してから転役した男性たちが怒りだしました。イ・スンギの過ちというよりは、ファンたちの歓呼がアンチを作ったわけです。

ただし、ここに付け加える事実は、イ・スンギは情報兵として行政業務に服務しているものの、少なくとも400キロ以上を行軍する千里行軍を一緒に行っており、700メートル以上の上空から飛び降りる降下訓練にも成功したという事実が知られ、特戦司令部出身者にも認められたそうです。

イ・スンギは2012年にも言論プレーのやり過ぎではと非難の対象になったことがあったのですが、日本デビューと関連した問題でした。

その年の3月6日に日本で初めてのシングル『恋愛時代』を出しましたが、同じアルバムのジャケットだけ変えて、なんと11種も発表しました。アイドル歌手でもないのに11種だなんて、さらに驚きなのは、アルバムの表紙の写真が白い背景に机があり、その上に小物一つを置いて、イ・スンギが座っていて、表情を変えただけの写真だったということです。11枚のアルバムを全部購入すると、第2部のイベントまで参加できることになっていたため、日本のファンの間でも「ひどいのでは」という言葉が出るほどでした。

言論プレーへの批判は、その後にされました。日本では、ほとんどのアルバムが水曜日に発売されるのですが『恋愛時代』のシングルは火曜日に発表されました。一日早く発売されたおかげで、18,642枚の販売で日刊チャート1位になりました。

ところが、これをめぐって韓国メディアで「イ・スンギが山下智久や渡辺麻友のようなトップアイドル歌手を抜いた」などといった報道がされたのです。音楽の専門家たちであれば一目でわかることでしょうが、一般のファンにはわかるはずもありません。イ・スンギの熱烈なファンであれば、事情がが分かるかもしれませんが、日刊チャート1位というのは事実なだけに、熱い反応を見せるのは当然のことでした。

結局、1日にして17位まで落ち、その後、20位→22位→26位→27位と安定的に落下しながら、日刊チャート1位という言論プレーを無色にしてしまいました。

オリコンチャートは日本に進出した韓流歌手らが時々、ネタ用に使用する有用な素材でもありますが、イ・スンギの場合は所属事務所が言論プレーをあまり上手にできないことから巻き起こった騒動のような気もします。普段から言論プレーを頻繁に行っていたなら、簡単にばれるようなことはしていなかったことでしょう。

韓国の芸能界には、言論プレーで有名な人が何人かいます。あるときは言論プレーで人気を得ることもできますが、実力もないのにマスコミばかりを利用しようとしていると、世話から悪口を言われたりもします。言論プレーの達人芸能人には誰がいるのか、次回に紹介したいと思います。
  • Lim, Chul
  • 入力 2016-05-18 00:00:00

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