Q.JYJについて教えてください。（上）
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2003年にデビューした5人組ボーイズグループ東方神起のメンバーの中で、不公正契約問題によりSMエンターテイメント（以下、SM）を離れたキム・ジェジュン、パク・ユチョン、キム・ジュンスの3人が結成したグループです。 JYJはJaejoong（ジェジュン）、Yoochun（ユチョン）、Junsu（ジュンス）の頭文字から作られたグループ名です。キム・ジェジュンとキム・ジュンスがボーカル、パク・ユチョンがラップをメインに担当していますが、SMを出てからは三人のメンバーは個別、またグループでの活動を並行しています。身動きの幅が自由になったためでしょう。 SMとの決別は順調ではありませんでした。2009年7月から始まった訴訟が完全に終わるまでに3年6ヶ月かかりました。訴訟が起きている間、多分にSMの肩を持った韓国大衆文化産業総連合会（以下、文産連）が地上波とケーブル放送局、音源流通業者にJYJの出演を自制して欲しいという公文を送り、放送局芸能パートにてこれを受け入れたために放送活動に困難がありました。文産連が自制要請をした際に掲げた理由は「訴訟が起きている状況で、訴訟当事者が活動をすることは芸能界の秩序を乱す可能性がある」でした。放送局の芸能担当者の立場からはこのような要求を聞かなかったことで、ややもすればSMなど大型企画会社がアイドルスターを出演させないかもしれないと心配したことでしょう。 ともかく、公正取引委員会がSMと文産連にJYJの芸能活動を妨害するなという是正命令を下すまでJYJは放送活動に制限を受けました。SMを離れて以来、キム・ジュンスが放送音楽番組で歌を歌ったのは2015年4月でした。グループとしての完全体ではなく、出演した放送局もEBS教育放送の『スペース空間』という音楽番組でしたが、JYJのファンたちは感激しました。 現在は所属事務所との紛争が起きても、放送出演を防ぐことができないよう制度的装置も整いました。別名「JYJ法」が2015年11月に国会を通過しました。しかしこれは法的、制度的装置であるのみです。大型企画会社の目を気にする放送局は容易に変化を見せてはいません。JYJは訴訟が終わってから4年が過ぎてもKBS、MBC、SBSなど地上波3社にて歌う機会を得ることができずにいます。 だからといって放送出演が完全に封鎖されたものではありません。放送局の芸能局がJYJの出演を防ぐ間、報道局、教養局、ドラマ局にて彼らをオファーしました。そのためJYJを報道局のアイドルと呼んだりもしました。パク・ユチョンは2011年KBSドラマ『トキメキ☆成均館スキャンダル』で人気を集め、その年の演技大賞授賞式にてJYJのOST公演が行われました。授賞式公演計画が決まった後、KBSには「JYJの出演を撤回して欲しい」という芸能局と「そんな名分はない」というドラマ局関係者間の激しい舌戦が行われたと言われます。 放送活動に困難があっただけに、JYJはコンサートに集中し、個人的には演技者として新しい活路を模索しました。2010年にはタイとシンガポール、マレーシア、香港、台湾、中国と米国に続くワールドワイドショーケースを行い、続いて蚕室主競技場にてコンサートを開催しました。 11月27日、寒さも厳しい日であったため、会場に一回性のドームを建てたものの、コンサート当日に降った霰の重さに耐えられずドームが崩れてしまいました。零下の天候に震え、音響や舞台演出も不十分でしたが、JYJが状況が良くないことを勘案し、ファンは我慢し、そしてコンサートを楽しみました。 2011年にもタイ、台湾、中国、カナダ、米国、スペイン、ドイツ、チリ、ペルーなど大陸を横断するワールドツアーを行いました。放送活動がなくてもJYJは韓流スターの立ち位置を固めました。ファンは募金活動を行ってソウル市内のバスにJYJの広告を載せ、残った収益でソウルの地下鉄弘大入口駅と江南駅のスクリーンドアに広告を出して声援を送りました。 JYJのファンダムはパク・ユチョンのわいせつ事件により分裂状態です。DCインサイドのファンサイト「JYJギャラリー」は2016年6月、パク・ユチョンに対する支持を撤回し、今後も彼に関するコンテンツは排撃すると宣言しました。パク・ユチョンに関するすべての記録を削除する記録抹殺刑を宣言したりもしました。現在はこのギャラリーではパク・ユチョンという名前そのものがタブーとなっています。 JYJファンクラブがパク・ユチョンを排撃する理由は、火の粉がキム・ジェジュンとキム・ジュンスにも飛び散ることを防ぐためです。彼らが軍服務を追え、個人活動を開始させる際に万一にもJYJ全体の悪いイメージにより打撃を受けはしないかという心配する気持ちからでしょう。 このような点を勘案すれば、3人組JYJの舞台はもちろん、2012年からファンたちを対象にしてきたファン博覧会も再び見ることが難しいと言われる可能性もあります。 JYJメンバーに関する話は次回に続きます。 ※この記事は「JYJについて教えてください。（中）」に続きます。 |
- Lim, Chul / 写真=C-JeSエンターテイメント
- 入力 2016-12-13 00:00:00
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