A. | 朴槿恵(パク・クネ)話法とは、自分のことを他人のことのように話す流体離脱話法と、何を言っているかを横で解析しなければならないほどの珍妙な表現力、この2つが混ざり入っている魔法の話法です。 流体離脱話法は、手柄は自分に向けて、責任を他人に転嫁する言い方ですね。考えてみれば大韓民国の歴代大統領の中で流体離脱話法で自由な人はほとんどいません。演説中にも、私という一人称を頻繁に使用した故・盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が流体離脱話法を使わなかった唯一の大統領とされるほどです。 軍部の力で政権を握った全斗煥(チョン・ドゥファン)大統領は、2000年に東南アジアを歴訪後、「国民が信頼できるような政治をすべきだ、その時、その時必要に応じて嘘をついてはいけない」とし、自身は国民の信頼を受けたかのように話して、まな板に上がったりもした。 それでも、頻繁に流体離脱話法を駆使した大統領としては、朴槿恵と李明博(イ・ミョンバク / MB)大統領が挙げられます。李明博大統領は、流体離脱話法という言葉が出てくるようにさせた張本人でもあります。 MBの流体離脱話法の例をいくつか挙げると「現政権は、道徳的に完璧な政権だ」と自画自賛(2011.9.30 拡大秘書官会議)。この発言が出た後、青瓦台(大統領府)の重要参謀たちが次々と拘束されたでしょう。MBの政治的メンターと呼ばれたチェ・シジュン放送通信委員長さえ司法処理されました。 MB政権末である2012年、田畑がカメの甲羅のように割れる過酷な干ばつを迎えましたが、その年の6月にブラジルを訪問したMBは、国連持続可能開発サミットの基調演説で「4大河川事業で洪水と干ばつの両方が正常に克服している」という自慢を並べました。 朴槿恵大統領の魂のない話し方は、MBよりいっそうアップグレードされました。青瓦台参謀や閣僚の誤りを本人は全く関係がないふりで話しますね。政府の失策について話しながらも、「~することを願います」、または「~すべきだと考えます」と表現しますよね。会社で例えるなら、製品の欠陥による消費者被害を話しながら「このような問題が二度と発生しないように努力すべきだと考えます」と聞こえるでしょう。 流体離脱話法は、朴槿恵大統領が危機的状況から抜け出す対応戦術と考えられたりもします。例えば、2013年5月の訪米中、青瓦台報道官がセクハラで物議をかもし出した事件が発生したのですが、広報首席が謝罪をしました。ところが、謝罪文が妙でした。 「広報首席として我々の所属室の者が不適切な行動をしたことについて非常に失望しており、申し訳ありません。国民の皆さんと大統領に心からお詫び申し上げます」 謝罪をすべき大統領が謝罪を受ける奇妙な光景が演出されたわけですね。当然、批判世論が沸き立って議論が続くと、首席秘書官会議で朴大統領が謝罪したでしょう。もちろん、責任を負うという言葉はすっぽり抜けていましたけどね。 「公職者としてあってはならない芳しくない事象が発生し、国民の皆さんに大きな失望を与えたことについて申し訳なく思っています。今後このようなことが発生した場合、関連首席らも皆責任を負わなければならなないと思います」 朴槿恵話法は、流体離脱話法に聞く人が自分自身に難読症を疑わせる大変奇怪な文章構造が加わります。明らかに韓国語で話しているにもかかわらず、韓国人さえ解釈が必要になります。 基本的な文法や語法をすっかり無視した話法で、インターネットでは「クネ体」と通じ、カルト的な人気(?)を引いたりもします。 朴槿恵話法は、2014年5月16日にセウォル号の遺族と面談した発言が世間に広がりながら、まな板の上に上がったでしょう。 「…そのトラウマや、このようなさまざまはそのような真相究明が確実になり、それに対して責任が所在がこのようになり、それが1つ1つ明らかになりながら、透明に処理される」 おそらく上記の言葉は、「真相究明と責任の所在が確かになれば、遺族のトラウマなどが適切に処理されるだろう」という意味でしょう。学んだ人も細かく考えてこそ何を意味するのかを理解できるため、無知な村老らは「大統領が言う言葉だから良い言葉に間違いないだろう」程度で聞き分けてうなずくことが精一杯でしょう。 それでも文字で書いておいたため解釈が可能ですが、現場でこの言葉の途中途中に、ん~、その、などの間投詞が混り入れば、何を意味するのかを聞き取るために、頭を握りひねらなければならないでしょう。青瓦台参謀たちの間に広がった言葉の中に、「チョクジャ生存(書く者が生き残るという意味)」が流行したことがありますが、もしかしたら朴槿恵話法のためかもしれません。現場では何を意味するのか分からないため、書き留めておいて下線を引きながら解釈するためでしょう。チェ・スンシル(崔順実)ゲートが開かれた後、検察に拘束起訴された青瓦台秘書官の携帯電話に大統領の指示事項が録音されていた理由も、もしかしたら朴槿恵話法のためだろうという推測までも回ります。 朴槿恵話法の代表的な事例の中で短いものをいくつか紹介すると -これまでのさまざまな問題点について、国民の不安も中でどのように確実に対処方案を用意するか、このようなことを政府が明らかにしなければならない。(2015年6月、MARS点検会議で) -私は休憩もとりながら内需を生かすために寄与する、このような気持ちも持ってするようになれば、すべてのことが度を過ぎることなく、国民が受け入れる時に内需活性化にも役立って良い、このように感じられるのではないか。(2016年4月、メディア局長懇談会で) 朴槿恵話法が注目を受けながら、翻訳機はもちろん、朴槿恵語(クネ語)生成機も登場しました。 大統領の発言をすっきりと整理して、国民が分かりやすく報道するメディアの努力を称えるコメントが、ポータルサイトに上がってきたりもするでしょう。しかし、問題は翻訳過程でメディアによって少しずつニュアンスが変わり、大統領の発言が別途で遊ぶということにあります。翻訳に自信がないメディアは、大統領の発言は最初から短信扱いしたりもします。そして、2015年6月にはクネ文学賞も制定されました。
1.これはこれだ(This is This)。(このような話法は、決して間違っておらず、いつでも正しいという利点を誇っている) 2.一定の順序がある。 健全な単語 > 頭の固い単語 > 続きを見る > 副詞語 > 意味の良い単語 > 文章や言葉を終えるタイミングを逃していくつか話し、「私は考えます」または「苦心の末にこのような結論を下しました」と結ぶ。 3.公式的な場でも創造経済などの時事用語や、テバク、テボプなどのインターネット用語を適切に駆使する。 4.指示語と代名詞、これをするならこれだ。そのような、このようになって、その、どのようななどを積極的に活用する。 5.文章に敷延説明をする。 参考として、DCインサイドで上記のノウハウを活用して作成された朴槿恵話法学習の紹介します。 まず、正常な文章を準備する。 -ご飯を食べる。 ここでご飯、食べるをもう少し頭の固い単語に変える。 -炭水化物を摂取する。 上記の2つの文章を繋げる。 -ご飯を炭水化物を食べる摂取する。 2単語を自然に繋げて、できた通りに副詞語を入れる。 -ご飯が炭水化物だということと食べるということをもう一度摂取することにある。 ここに文章がより積極的で難しく見えるように、良い意味の難しい単語を使う。そして文章を終えるタイミングを逃す。 -ご飯というものが確実に炭水化物だということと、希望に満ちた大韓民国の食べるということを見せるために、我々皆が力を使って摂取をするということが、未来に向かって進む意志であることを、もう一度考えなければならないことを、韓国の青年たちが明るいことを見せなければならないという考えです。 上記の文章をよりもっともらしく順序を変える。 -大韓民国の希望に満ちた炭水化物というものと、これを食べるということを見せるために、ご飯というものが確実に我々皆が力を使って、青年たちが明るいことを見せなければならないという考えを摂取をするということが、未来に向かって進む意志であることを、もう一度考えることにより、ご飯であることを見せなければならないということです。(完成) |