A. | 11月24日、インターネットカフェに「BIGBANGコンサートのプルミチケット(プレミアムチケット / 定価より少し値段を加えたチケット)をどうか購入しないでください」という訴えが書き込まれました。プレミアムで出品された商品も添付されました。 ところが幸いなことに上岩コンサートでは、プルミ虫(プレミアムでチケットを売る人)を防ぐためのいくつかの方法が考案されていました。そのため、上乗せ金を受け取ってチケットを売れなかった人によって、購入がキャンセルされたチケットが終盤にたくさん解放され、現場では原価以下で売る事態まで起きたそうです。プルミチケットを買わないようにと泣訴する人々は、上岩のような出来事が再び起こることを望むわけです。 人気スターのコンサートチケットの前売りは戦場と同然です。軍事作戦を思い浮かべるほどの用語も飛び交います。血(피 / ピ)の飛び散るチケッティングという「ピケッティング」、すでに選択された座席を意味する「イソンジャ」、すでに座席が予約されて白く変わった「ヌンパッ(雪原)」、イソンジャが3、4回ならコンサートの座席は全部雪原に変わり、画面には「空席0」というおぞましいランプが点滅します。
コンサートだけでなく、ファンミーティング、授賞式、ミュージカルなどのスターたちがファンと疎通する席にはプルミが付いて回ります。パパラッチとプルミ虫がまるで一対のゴキブリのようにスターを苦しめるのです。 公演を見ようとチケットを買ったのに、事情ができて行けなくなり、どうせなら上乗せ金を少しでももらって売ろうとする人は、それでもまともな方に属します。最初から商業的に大量購入して上乗せ金を受け取って渡そうとする専門屋もいます。2016年9月にオリンピック体操競技場で開かれたSHINeeのコンサート時には、チケット販売先であるYES24で1人がなんと320枚余りをも買ったことが明らかになっています。 過度な上乗せ金が社会問題として浮き彫りになり、企画会社はプルミ虫を防ぐための妙案を絞り出しています。ソン・ジュンギはファンミーティングの座席をファンクラブ会員に優先配分しました。電子メールで申請したファンクラブ会員3000人を先着順で選び、優先前売り権限を与える方法でファンたちがプルミ虫に被る被害を最小限に抑えました。 2016年5月に行われたソ・ガンジュンのファンミーティングは無料(予約手数料1000ウォン別途)にもかかわらず、10万ウォンに達する上乗せ金が付きましたが、後にプルミをキャンセルせざるを得ませんでしたでしょう。ソ・ガンジュンの所属事務所ファンタジオがチケット交換時に身分証明書を確認するという強手を持って出てきたわけですね。会社の強硬策が伝えられた後、200枚のキャンセルチケットがあふれ出し、これはソ・ガンジュンの真のファンに渡りました。 所属事務所が強硬策を出すことができた背景には、イベントを繰り広げた座席が1000席で、比較的そんなに多くなかったという点も作用したでしょう。その上、無料だったわけでもあって。しかし、高価なチケットに数万枚に達するチケットならば、いちいち身分証明書を確認するのは容易ではないでしょう。 そうであれば、法は誰の手を上げてくれるのでしょうか? 闇チケットを買った人の入場を防ぐことができるでしょうか? 容易ではありません。 闇チケットに関する法律条項である軽犯罪処罰法3条2項は、闇チケット売買で処罰する対象として、興行場、競技場、駅、渡船場、バス停、または定められた料金を受けて入場させたり、乗車または乗船させる所で上乗せ金を受けてチケットを転売した者と規定しています。法律条項を厳格に解釈すれば、オンライン上で行われる闇チケット取引は、処罰の対象ではないでしょう。処罰対象ではないだけに、闇チケットを購入した人の入場を阻止する明らかな名分もないというのが問題です。 (前立ってYES24でチケットを大量に購入した人の場合には軽犯罪、つまり闇チケット取引でない業務妨害罪で告発されました) そのため、先立って紹介したファンのようにプルミチケットを買わないでおきましょうと訴えるようになるのでしょう。買わなければ、市場が形成されていないはずであるため、資本主義の論理に基づいてプルミ虫もこの世を去っていくでしょう。 |