インヨロウム：잉여로움
| 解説 | ハングル：잉여로움 ハングル発音：インヨロウム 意味：特別な目的を持たずに時間を潰すこと 解説：一言で定義するのは難しい言葉だ。「余っている時間に何もせずにぶらぶらとくつろぐこと」程度の意味になるだろう。まだネイバーなどのポータルサイトでも定義がされていない単語だ。 インヨ（잉여、余剰）とは、残りもの、売れない商品などを意味する。資本主義社会ではインヨ（余剰）はカスやゴミを意味する。インヨインガン（余剰人間）が、何かに属さず、周辺をぐるぐる回る人間を意味するように、インヨロウムは決して生産的意味を持たない。 このため、インヨロウムは、「こうしている時間になにかしたらどうですか」と言われるときの「こうしている」状態のことをインヨロウムと表現することができだろう。例を挙げると、日光の下で昼寝をしている時間に英語の単語一つでも多く覚えろであるとか、何も考えずにインターネットサーフィンをする時間に妻を助けて掃除でもしろとか。 大学を出ると、ほとんど就職が保証されていた時期、大学街にはインヨロウムがあふれていた。暇な午後のひとときを過ごすこと、何も考えずぼんやりしている時間は象牙の塔の特権だった。 実際はそのようなインヨロウムが新しいアイデアを生み出す源泉だった。教科書や伝統の枠組みから抜け出し、自由に想像の世界を広げることができる時間だった。 新自由主義体制で生きていく現代人は、インヨロウムを楽しむ暇がない。何もせずに過ごすと何故か不安になって、SNSを見ていながらも、他人に遅れをとるのではないかと焦り出す。明日は何かをしなければと休むことなく決心し、三日坊主を繰り返す自分を延々と非難する人生を過ごす。 グローバルゲーム会社のネクソンは「クリエイティブはインヨロウムから出てくる」と社員にインヨロウムを強く勧めているが、このような企業は実際には数が少ない。一般的な企業で、作られた枠に縛られて生きることに慣れている人は、いざこんな機会が与えられるとどうしていいかわからず困ってしまうことになる。 |
- Lim, Chul
- 入力 2015-06-30 09:00:00
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