カルテグン：칼퇴근
| 解説 | ハングル：칼퇴근 ハングル発音：カルテグン 意味：定時退社すること 解説：上司の顔色を見ずに勤務時間終了とともに、すぐに帰宅することだ。 ナイフで切るように、きっぱりとした行動をとることを「カル（칼、刀）のようだ」と表現するのだが、このカルとテグン（퇴근、退勤）を合わせた合成語だ。 上下関係が明らかで、1年だけ先輩でも気を使う韓国の職場風土上、以前は退勤時間を守るということがなかなか難しいものだった。サムスンの場合、主要系列会社の主要部門では、定時退勤など夢にも見ることができないのが現実だ。 このため、苦労してサムスンに就職した大卒新入社員が2~3年もたたずに辞表を出すことも多かった。理由は個人的な生活を楽しむ余裕が全くないということにあった。趣味はおろか、デートする時間すらもないから、結婚も難しいというのが理由だった。 しかし、給料を見ると、カルテグンが望ましいことなのか懐疑感もわく。大企業の場合、夜勤手当、超過勤務手当、休日手当などがきちんと支給されるので、タダで働いている場合はほとんどない。 一時は、いくつかの大企業で定時退勤をしなければ不利益を与えるとして、退勤時間を守るよう促したりもした。しかし、この措置が施行された後、近くにある旅館が時ならぬ好況を迎えた。夜勤をできなくなったサラリーマンが急業務を処理するために会社近くの旅館に部屋を取り、書類を持ち込んで夜を明かした。 1990年代に大学を卒業した自由奔放な会社員たちも1997年の通貨危機を経た後、組織文化に沈潜していった。ソウル市教育庁は、毎週水曜日と金曜日を「家庭の日」と定め、従業員を強制的に定時退勤させている。職場の照明を消して、夜勤を封じている状態だ。 カルテグンを奨励するカルテグン部隊のポスターが流行ったことがある。仕事もないのに、必要もなく上司の顔色をうかがって30分~1時間程度退勤時間が遅くなる職場文化に対する抵抗の現れだった。しかし、就職が難しくなり、40代で会社から追い出されるこのごろでは、カルテグンを達成しようとする抵抗運動は鈍くなった。 |
- Lim, Chul
- 入力 2015-07-16 09:00:00
Copyright O2CNI All rights reserved.
