解説 | ハングル:고답이 ハングル発音:コタプイ(コタビ) 意味:息苦しい人 解説:水を一口も飲まずにサツマイモを100個ほど食べたかのように、息苦しい人。 コグマ(고구마、サツマイモ)とタプタプハダ(답답하다、息苦しい)とイ(이、人)の合成語だ。 サツマイモを水や飲み物なしに100個とまでいかなくとも、10個だけ食べるだけでも息苦しくなる。しかし、なぜよりによってサツマイモなのだろうか。ジャガイモも100個食べれば水分が必要になるのは同じであるはずで、蒸しパンやハンバーガーもあきるほど食べると喉がつまりそうになるものだが。 詳細の内幕はわからないが、サツマイモやジャガイモが代表的な救荒作物であるいこと加え、サツマイモが寒い季節に、代表的なおやつとなっているからだろう。サツマイモはダイエット食品としても脚光を浴びている。 飽きるほどジャガイモだけ食べる人もいるが、サツマイモは大きいもだと5キロを超えるものもあるため、そもそもジャガイモは勝負にならない。 とにかく、サツマイモをたくさん食べるとあきる。これは、人だけでなく、キューバのネズミにも当てはまるようだ。 キューバのネズミ撲滅の話はこのようなものだ。 ある日、ハバナ市長は荒れ狂うネズミを捕まえるために、ネズミ捕り発明大会を開く。 最優秀発明品に選ばれたものがどのようなものだったかというと、通常のネズミ捕りと外見は似ているが、ネズミ捕りの前に鋭い釘を打っておいて、その横にサツマイモを置いたネズミ捕りだった。 これでどうやってネズミを捕まえるのかというと、お腹がすいて食べ物を探していたネズミが穀物のにおいに誘われてネズミ捕りの近くに来て、「またサツマイモかよ!」と振り返った瞬間に釘が頭に刺さって死ぬというものだった。人々がすることは、他のネズミが自殺したネズミを見ないように、サッとネズミの死体を片付けることだ。 キューバでサツマイモの配給をしつづけるため、このようなユーモアが出てきたという意味だ。 「コダビ」という言葉の中にはダイエットをしても優雅な手段が見つからず、結局はサツマイモなのかという皮肉、食べるものがないためにサツマイモで食事を間に合わせているのではないかという嘲笑も混ざっているようで、少し憂鬱だ。 |