解説 | ハングル:궁예질 ハングル発音:クンイェジル 意味:弓裔がしていたようなしぐさをすること。インターネット上で有名人や他のユーザーの本音を早合点しては、勝手に断定をして扇動を繰り返す人を皮肉る言葉だ。似たような言葉で「おやっ、弓裔のお出ましだ(어이쿠, 궁예 납시었네)」と使ったりもする。 解説:弓裔は、朝鮮半島で最初の統一国家を立てた新羅が衰退する隙に起きた群雄のうちの代表的な人物だ。新羅の後に続いて覇権を掌握した高麗の前身となる国、後高句麗の王だった。
弓裔が晩年、政敵を屠殺する時に動員した方法が、早合点して「貴様がそれでも違うと言い逃れするつもりなのか」という方法だった。 2000年4月から2002年2月末までになんと200回に渡って放送された大河ドラマ『太祖王健』で、このような弓裔の姿が映し出された後、「クンイェジル」という言葉も生まれた。 クンイェジルの代表的なタイプを見ると、外見卑下、下ネタ、地域感情を助長する言いぐさなどだが、些細な発言や表情を拡大解釈し、ストーリーを作り出した。時には、このようなクンイェジルが根拠のない噂の震源地になったりもした。 女優イ・テイムとJewelryのメンバーのキム・イェウォン間に悪口事件が起きた当時、イェウォンが「姉さん、私のこと気に入らないでしょ?」と言ったのも相手の考えを勝手に引き出して使ったという点で、クンイェジルとほぼ同じだ。 芸能人がスキャンダルに巻き込まれた場合には、問題がいかにも深刻になる。当事者以外は絶対知ることができない心境を類推して、ストーリーを作りだすためだ。時にはセクハラなんかと違いのないマネも起きたりする。スキャンダルまでではないにしてもメンバーの中に唯一1人言葉少ない場合には、非常に自然に「あいつ、いじめられてるんじゃない?」という主張を提起するが、これがいじめに発展する。 1つの詭弁やうわごとを並べ立てる人が、クンイェジルを口実に言い逃れをしたり、キーボードバトルで飛び火する可能性があるという点は留意する必要がある。簡単に言えば、話にならない主張を並べた時、その人の普段の言動を根拠に批判すれば、「なぜクンイェジルなのか?」と出し抜くということだ。 |