解説 | ハングル:케미 ハングル発音:ケミ 意味:お似合いのカップル、または仲良しに見える行動 解説:よく似合うカップルや仲がとてもいい男女という意味だ。 Chemistry(化学)から作られた言葉だ。ドラマの男女主人公が現実でもよく似合っている場合に使い始め、一般大衆に広がった。若い男女が多く訪れるレストランではケミ席を作ったりもする。 韓国の言葉に「餅の相性(最高の相性)」という言葉があるが、これは本当にお似合いのパートナーを意味する。昔はどこに行くにも必ず付き添うカップルを見て「ガムのようだ」と言うこともあった。二人がくっついて暮らす様子は見ていて気持ちがいいものだ。しかしこれはどこまでも物理的な現象だ。 「私」と「あなた」は、それでも別の存在だ。 このような意味で、化学的結合を象徴するケミカルは多少誇張された表現だ。化学反応が起こると「私」と「あなた」は事実上無くなる。過大表現を頻繁にする芸能界でだけ使いそうな表現だと考えられる。 実際に完全な愛とは「私」が消えればこそ可能だという。「私」のないゼロの状態。テニスの試合でゼロゲームをラブゲーム(Love Game)と呼ぶ。(40対0の場合、Forty Zeroと言わずにForty Loveと言う)テニスがいまだ古典的なスポーツというイメージを持っているのはこのような用語のためであるのかもしれない。密教のいくつかの宗派では、「私」と「あなた」を無に回す行為を通して涅槃に入れるとしている。最近の流行語であるケミに、このような深い意味があるかはよく分からないが。 参考までに韓国のアマチュア詩人の詩の一節を紹介する。 何でもない存在(O)が 何でもない存在(O)に会って 永遠(∞)になりました。 |