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サムスン電気、MLCCの好調で最大実績を予告…今年は9兆突破か


    情報技術(IT)機器の販売拡大と自律走行・電気自動車市場の開花に力づけられて、積層セラミックコンデンサ(MLCC/Multilayer Ceramic Capacitors)業界が好況局面にさしかかっている。再び訪れた好況に、MLCCを主力製品として生産しているサムスン電気も実績記録を書き直すだろうという予想が出ている。

    10日の業界によると今年、サムスン電気は初の年間売上げ9兆ウォンを突破するものと予想される。売上げ拡大とともに収益性も改善されて、営業利益は2018年以来の3年ぶりに1兆ウォン台を回復し、年間実績は最高値を更新するだろうとの予想だ。

    サムスン電気の業績改善は核心製品である積層セラミックコンデンサ(MLCC)がリードすると思われる。テレビやノートパソコン、PC、ゲーム機などMLCCが多く使用される製品の、非対面に関連する需要の好調が今年まで続いているからだ。特にテレビ製品の高級化・大型化が大勢として定着したし、ノートやモニターなどの需要も堅調な状況だ。電子回路に電流が安定して流れるように制御する役割を果たすMLCCはほとんどのIT製品に使用され、一般的に大型・高級型製品ほどより多くのMLCCが搭載される。

    第5世代(5G)移動通信スマートフォンの普及拡大も好材料だ。消費電力が増えてカメラの機能が高度化している5Gスマートフォンの特性上、これまでのスマートフォンに比べてMLCCの需要が増えたからだ。

    自律走行・電気自動車の出荷などの応用分野の拡大も、MLCCの需要拡大を加速している。サムスン電気は昨年から電装用MLCCのラインナップを構築し、市場攻略を本格化した状態だ。業界の関係者は「最新のスマートフォン1台当たりに1000個のMLCCが使用され、電気自動車1台に使われるMLCCの数は1万5000個にのぼる」と説明した。

    このような需要拡大に合わせて現在、サムスン電気は稼働率を最大に引き上げてMLCCを生産している。 MLCCなどの主要部品を担当するコンポーネント事業部門の稼働率は、2017年の53%から昨年は92%にまで高まった状態だ。

    既に稼働率は最大値に達しているが、製造効率の改善と高収益製品の拡大によって収益性をさらに引き上げることがサムスン電気の計画だ。サムスン電気は市場の需要増加などを考慮して、今年の下半期に中国の天津新工場を本格的に稼動する予定だ。

    小型・大容量製品も収益性の改善に寄与するものと思われる。先月、サムスン電気は横0.4ミリと縦0.2ミリサイズの世界最高水準の超小型・大容量MLCCを開発している。業界ではMLCCなどを生産するコンポーネント事業部門の年間営業利益だけで9000億ウォンに達すると予想している。

    この日の時点でサムスン電気の今年の年間売上げと営業利益に対する証券会社の予測値は、それぞれ9兆1652億ウォンと1兆2721億ウォンだ。サムスン電気の年間最大の売上げは、スマートフォン市場の成長期だった2013年に記録した8兆2566億ウォンだ。第2四半期の業績も前年同期比で売上高は19.2%増加し、営業利益は3倍に達するだろうとの見通しだ。

    ※こちらの記事もどうぞ「サムスン電気、MLCCの超小型・大容量化に成功
  • 毎日経済 | パク・チェヨン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2021-05-10 19:02:16