記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
数字経済 > 企業

現代エレクトリック、売上げ2兆超える…中東・米で大型受注


    現代重工業グループの系列社で超高圧変圧器・遮断機などの電気・電子機器を生産する現代エレクトリック( HYUNDAI ELECTRIC & ENERGY SYSTEMS)は先月、歴代で最大規模の受注を記録した。サウジアラビアをはじめとする中東と米国でインフラ投資が本格化した恩恵を受けた。現代エレクトリックは2017年に発足した後、今年初めて売上げ2兆ウォンを突破するという目標を設定した。

    14日の財界によると、2020年からチョ・ソク社長(写真)が率いる現代エレクトリックは、去る1月に1637億ウォンに達する海外受注を達成した。月間売り上げでは史上最大だ。中東(920億ウォン)と米国(600億ウォン)で次々と受注を獲得した。中東ではサウジ最大の電気工事会社であるSSEMと3500万ドル規模で400kV500MVAの超高圧変圧器と遮断器を供給する契約を締結した。昨年の中東地域の高圧電力機器の売上は約1億7200万ドル(約2000億ウォン)だったが、今年はわずか1カ月で半分近くを満たしたわけだ。

    中東は昨年に続き、今年も現代エレクトリック事業の核心地域になる見通しだ。高騰する油価のおかげで、中東国家の財政条件が良くなっているからだ。サウジをはじめとする中東諸国は、オイルマネーを電力需要の増加に対応するための電力網拡充や、新再生エネルギー発電団地の運営に必要な電力製品の購入などに使っている。


    • 現代エレクトリックがサウジアラビアSSEM社に供給する予定の400kV500MVA超高圧変圧器。 [写真提供=現代エレクトリック]



    電気電子機器業界では現代エレクトリックの先制的な中東攻略が、現地発の薫風に乗ることができた原動力とみなしている。昨年、現代エレクトリックがサウジのリヤドに設立した中東法人(Hyundai Electric Arabia)が代表的な事例だ。現代エレクトリックは現地エンジニアを採用し、各種の維持・保守サービスに力を入れている。現代エレクトリックの関係者は「サウジ電力庁の場合、電力機材を発注する際に現地化の程度に応じて入札参加の機会に違いがある」とし、「現地人の採用比率を80%以上に維持するなど、現地化戦略の強化で入札参加機会を増やそうとしている」と説明した。サウジでのビジネスが軌道に上がれば、バーレーンやクウェート、アラブ首長国連邦などに営業網を広げる予定だ。

    米国ではジョー・バイデン政権が推進中のインフラ投資で発生する事業機会を狙っている。先月、現代エレクトリック・アラバマ法人は、米国最大の再生可能エネルギー発電企業であるNextEra Energy(ネクストエラエネルギー/NEE)と風力・太陽光発電団地用の中・大型変圧器を長期供給する契約を締結した。一歩先に断行した投資が光を放った。 2019年にアラバマ変圧器工場の生産能力を既存の1万4000MVAから2万1000MVAに大きくし、翌年はアトランタに販売専門の法人も新設した。

    チョ社長は「中東・米国だけでなく、環境にやさしい高効率電力機器などの製品ラインナップを拡大し、欧州市場も攻略する」とし、「普及型製品と昨年新たに設立したベトナム支社を拠点に、東南アジア市場の開拓にも乗り出す」と強調した。
  • 毎日経済 | イ・ユソプ記者 | 入力 2022-02-14 18:08:03