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大韓電線、忠南・唐津市に海底ケーブル工場を建設


    大韓電線は忠南・唐津市に海底ケーブル生産のための臨海工場を建てる。これまで国内で海底ケーブルの生産工場を保有した電線会社は、業界1位のLS電線だけだった。昨年5月にホバングループに編入された後、有償増資などを通じて会社を再整備した大韓電線が本格的なLS電線の追撃に乗り出したわけだ。

    18日の電線業界および唐津市によると大韓電線は最近、唐津港のある牙山国家産業団地の高大地区を大型海底ケーブル工場の建設用地に確定した。西南海と新安海上風力発電団地との距離を考慮し、海外輸出と既存の唐津工場との接近性(車で20分)などを勘案した。大韓電線は昨年末に実施した有償増資で確保した資金5千億ウォンのうち約2千億ウォンを海底ケーブル工場の設立に投資し、上半期中に着工に入ると伝えられた。

    大型海底ケーブルは陸上輸送ができない。長さが数十~数百キロに達し、大型ターンテーブル(ケーブルを巻き上げる装置)は重量が1万トンに達するためだ。ケーブルを停泊した船にまっすぐに巻き上げなければならず、このことから内陸ではなく港のそばに工場を建てる。

    大韓電線が海底ケーブル工場を建てる理由は、韓国をはじめとする米国・英国・ドイツ・台湾などで進行中の海上風力団地の開発事業に参加するためだ。競合他社のLS電線は台湾の海上風力団地1段階プロジェクトに使用される超高圧海底ケーブルを単独受注し、8千億~9千億ウォンの受注額を上げた。 2009年に江原地方の東海市に超高圧海底ケーブル工場を建てて数千億ウォンを投資した結果だった。

    LS電線が投資と成長を繰り返すあいだ、経営難で一時は完全資本蚕食の危機にも陥った大韓電線は、資産売却などの強い構造調整に集中した。その過程で国内1位の電線社の座をLS電線にさし出したことはもちろん、シェア(LS電線60%、大韓電線20%)と売上げの格差は2~3倍にまで広がった。

    しかし昨年5月、IMMプライベートエクイティファンド(PE)からホバン建設に主人が変わった後、親会社とのシナジー効果を土台に、海外事業をはじめとする成長動力の確保に乗り出している。大韓電線はサウジアラビア、クウェート、ベトナム、南アフラカ共和国に生産基地を持っているか設立中だが、ここでは最近需要が急増している光・太陽光ケーブルの生産に注力する計画だ。このほかに超高圧直流送電(HVDC)技術を開発し、いまのところ販売法人だけを置いた米国にも工場の設立を検討中だ。
  • 毎日経済 | イ・ユソプ記者 | 入力 2022-02-19 10:49:22