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韓国、建国以来初の0%台預・貯金金利…長期的な低成長時代を迎える

    • < 0%台に落ちた韓国シティ銀行の預金金利 >

    基準金利引き下げの影響で、史上初めて金利が年0%台の銀行預・貯金商品が登場した。 金融業界によると18日、韓国シティ銀行が17日付けで告知した6ヶ月満期定期金の金利は、これまでの年1.1%から0.8%に低下した。 1ヶ月満期の定期預金の金利も、年1.08%から0.93%に低下した。年0%台の利子を付ける市中銀行の預・貯金商品が出てきたのは建国以来、今回が初めてだ。

    市中銀行の預・貯金金利は、基準金利が年2.5%だった昨年7月でも年間2%前後で動いた。しかし、韓国銀行が昨年8月から今月まで4回にわたり基準金利を下げるやいなや、預・貯金金利も急峻な速度で墜落した。昨年末を基点に、大多数の市中銀行の預・貯金金利は1%台に突入した。しかし韓国銀行が今月の基準金利を年1.5%に下げるやいなや、史上初の「0%台の預・貯金商品」が出現したわけだ。

    市場では「貯金金利0%時代」は相当期間、続く可能性が高いと見る。明確な景気回復を期待するのは難しいからだ。韓国全域に押し寄せたマーズの影響で、景気は大きな衝撃を受けている。韓国銀行は年内に基準金利を追加で下げなくてはならないという話がすでに出ている。

    ソウル市立大学のユン・チャンヒョン経済学科教授は、「いますぐ火急の問題を処理するには、韓国銀行が金利を最大2回は下げる可能性が高い」とし、「シナリオが現実化すると、すべての金融機関が『0%積立時代』に同参することになるだろう」と展望した。

    いまのところシティバンクを除く市中銀行は、6ヶ月満期積立金の金利を年1%半ばのままにしている。 18日時点で韓国外換銀行が年1.4%、NH農協銀行が1.5%台だ。しかし基準金利がこれより下がれば、積立金の金利が0%台に低下するのは時間の問題だ。

    現在、定期預金の金利はこのような懸念をすでに反映している。 1ヶ月の満期基準で、ウリ銀行の預金金利は年1.05%から0%台への進入を目前にした。新韓銀行(1.2%)、IBK企業銀行(1.24%)も射程内に入ってきた状態だ。

    「0%積立金時代」の開幕は、財テク戦略の大々的な変化を予告している。積立金金利が年10%を超えた1990年代には、銀行に寄って通帳を作るのが最高の財テク手段だった。当時、財テク市場では「72の法則」というものが広く受け入れられていた。数字72を平均収益率で割ると、元金が2倍になる期間を算出できる方式だ。金利が年6%の時に元本が2倍に増えるには12年かかる。一方、金利が0%台に落ちたいま、貯金に金を預けた場合は72年をはるかに越してこそ元金が2倍になる。

    財テク手段としての貯金通帳の寿命がついえたという意味だ。けっきょく、今後は銀行貯金で財産を増やすことは容易ではないという話だ。

    ハナ銀行アジア選手村店のク・ボンソクPBセンター長は、「いまや金を殖やす考えなら、最初から預・積立金をにらんではならない」とし、「長期的な低成長時代を迎え、リスクなしには投資を行えない時代が来た」と語った。個人の趣向に合わせて株式・債券・不動産に資産を配分し、金を融通してこそ物価上昇率を上回る収益を出せるというわけだ。
  • 毎日経済_ホン・ジャンウォン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-06-18 17:47:41