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現代自動車、業績悪化にも現金配当33%増やす…継続的に配当拡大

    • < 最近5年間の現代自動車の配当 >

    現代自動車は昨年の業績悪化にもかかわらず、株主に支給する2015年度決算の現金配当金を33%増やすことにした。

    李元熙(イ・ウォンヒ)現代自動車社長は26日、ソウル市の良才洞本社で昨年の経営実績を発表し、「配当金を普通株式基準で一株3000ウォンずつ支給する案件を、3月の株主総会にあげる予定だ」と語った。

    現代自動車は昨年、上半期決算直後の中間配当として一株当たり1000ウォンずつ支給したことがあり、2015年全体の現金配当は4000ウォンになる。 2014年の配当金3000ウォンよりも1000ウォン(33%)をさらに増やした。 2014年は11.1%だった配当性向は16.8%にまで上昇した。

    イ・ウォンヒ社長は「継続的に配当を拡大して、中長期的にはグローバルな競合他社の平均レベルの30%にまで配当性向を引き上げる計画だ」と語った。

    昨年の現代自動車の業績悪化は、ブラジルやロシアなどの新興市場の不振が大きく影響を及ぼした。昨年第4四半期、対ドルでのウォンは7.4%下落して友好的な為替レート環境が造成されたが、ブラジルレアルやロシアルーブルなどの異種通貨の価値が急落して、このような効果を相殺してしまった。

    第4四半期に、ルーブルはウォンに比べて35.5%、レアルは23.2%急落した。両方の市場で車を売ってみたところで、ウォンで計算すると残るものはほとんどなかったということだ。

    原油・原材料の下落を考えると、今年も両地域の状況は昨年と大きく変わらないように見える。

    イ・ウォンヒ社長は、「現地部品調達の割合を増やす一方で、現地工場で生産される製品の輸出の割合を増やし、為替レート効果をヘッジしていく方針」だとし「このような対策でも足りないときは、両地域の生産販売比率を減らすつもり」だと語った。

    弱化した現地消費者の購買力を勘案して、価格を抑えたBセグメントのスポーツ・ユーティリティ・ビークル(SUV)の販売比重を増やすことにした。

    今年のウォン・ドル為替レートは継続して上昇が予想されるが、円・ユーロも下落を示すと予想され、全体的な為替レートの競争力は予断することは困難な状況だとイ・ウォンヒ社長は明らかにした。

    昨年上半期に二桁台の販売減少を記録して衝撃をもたらした中国は、下半期の消費税引き下げ以降は急速に回復傾向を見せている。

    現代自動車は今年中に新型「アバンテ(現地名エラントラ)」と新型「アクセント(ベルナ)」などの、中・小型の新車2モデルを掲げて大陸攻略をさらに加速する計画だ。現地工場でのSUVの生産割合も増える。

    このほか、米国は待機需要がある程度解消されたうえに基準金利の引き上げにともなう割賦金利の上昇が避けられず、需要の上昇が制限されると予想され、ヨーロッパは環境規制の強化が回復傾向を鈍化させる見込みだ。

    現代自動車は今年の販売目標を、昨年よりも約5万台増の501万台に決めた。

    今年の現代自動車が最も大きな期待をかける代表選手は、高級ブランド「ジェネシス」とエコカーの「アイオニック」だ。年内にアイオニックの電気自動車とプラグインハイブリッドカー (plug-in hybrid car/PHEV)モデルを追加する予定だ。
  • 毎日経済_ノ・ウォンミョン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-01-26 22:04:03