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ソウル地下鉄の無賃輸送費用が3000億ウォン突破…赤字の85%

全体の乗車人数のうち、満65歳以上の高齢者などの無賃輸送の割合が14%を超える 

  • 昨年、ソウル地下鉄1~8号線の満65歳以上の高齢者、障害者、有功者などの無賃輸送費用が3000億ウォンを突破した。

    ソウルメトロ(1~4号線)とソウル都市鉄道公社(5~8号線)が昨年出した当期純損失の約85%を占める規模だ。

    28日、ソウル市が国会に提出した資料によると、昨年、ソウルメトロとソウル都市鉄道公社の無賃輸送費用は3154億ウォンに達した。昨年、地下鉄の無賃輸送の費用は前年の2880億ウォンから274億ウォン(9.8%)増加した。

    無賃輸送費用は、2010年2228億ウォン、2011年2315億ウォン、2012年2672億ウォン、2013年に2792億ウォンと、5年ぶりに926億ウォン(41.6%)が増えた。無賃輸送費用が拡大したのは、地下鉄の料金が値上げされて無賃輸送の利用者が増えたためとみられる。地下鉄料金は2012年2月に150ウォン、2015年6月に200ウォンなど、すべてで350ウォン(38.9%)が値上げされた。

    全乗車人数のうち、無賃運送利用者の割合も昨年初めて14%を超えた。昨年の地下鉄1~8号線の利用者17億8200万人のうち、無賃乗車人員は2億5000万人だった。地下鉄の無賃輸送の割合は、2010年の12.9%から2011年には13.1%、2012年13.4%、2013年13.5%、2014年13.7%などと高まった。

    昨年には、マーズ(MERS)事態により、地下鉄の全利用者が3200万人(1.8%)減少した一方、無賃乗車人員は100万人増えた。特に高齢化により高齢者の無賃乗車の人数は、2010年の1億6300万人から2011年の1億6900万人、2012年の1億7700万人、2013年の1億8400万人、2014年の1億9400万人など、5年間で3400万人が増えた。

    このような状況から、ソウルメトロとソウル都市鉄道公社の経営実績に無賃輸送が及ぼす影響も大きくなっている。当期純損失比の無賃輸送費の割合は、2014年基準で67.8%だったが、昨年2015年の実績では約85%に達すると予想されている。料金の値上げにより、赤字規模が減った一方、無賃輸送費は増えたためだ。

    昨年の仮決算結果、地下鉄両公社の赤字規模は3730億ウォンと、前年(4245億ウォン)に比べて515億ウォン(12.1%)減少したことが分かった。地下鉄公社の赤字は、2010年4786億ウォン、2011年4937億ウォンと増えたが、料金が値上げされた2012年には3716億ウォンに減った。しかし、2013年には4172億ウォンと再び拡大した。

    ソウル市の関係者は、「無賃輸送政策に伴う費用は増えているが、国家的に全く補填がない状況」とし、「無賃輸送費用が支援されれば、そのぶんソウルメトロとソウル都市鉄道公社の赤字幅が減少する」と述べた。
  • 毎日経済 デジタルニュース局 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-01-28 08:29:34