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大きくなる「M&A資金」融資市場、新しい収益源浮上

韓国の新韓・ハナ銀行に次いで国民銀行7千億ファンドの造成 

    • < 韓国の銀行圏M&A融資ファンド造成 >

    低金利基調が続いて資金運用先の発掘に渇きを覚えた銀行業界が、先を争って買収合併(M&A)専用「融資ファンド」結成に乗り出した。M&A買収金融が新しい「食い扶持」として浮上したわけだ。とは言え、LGシルトロン(LG SILTRON)に投資した韓国の代表的私募ファンド(PEF)の「ポゴファンド」がデフォルトに陥り、融資ファンド結成と支援過程でリスク管理が一層強化される見通しだ。

    投資銀行業界によると27日、国民銀行はKB資産運用と手を組んで、下半期に7千億ウォン規模で融資ファンドを結成することに決めた。先立って、ハナ銀行が系列の証券会社であるハナ大韓投資証券を通じ、4500億ウォン台の融資ファンド結成に乗り出しており、新韓銀行は先月、新韓BNPパリバ資産運用と5650億ウォン規模の融資ファンドを造成した。新韓・ハナに続いて国民銀行まで出師の表を出したことで、売却作業中のウリ金融を除外した銀行界の金融持株系列3社が、すべてM&A融資ファンド市場に参入したわけだ。

    投資銀行業界の関係者は、「国民銀行とKB資産運用が10~11月を目標に、M&A専用融資ファンドを準備中だ」と伝えた。今回、国民銀行が作る融資ファンドは先月結成された新韓よりも1000億ウォン以上規模が大きく、ファンドのうち30%ほどの2千億ウォン以上を銀行側で出資する計画だ。

    銀行業界が先を争って融資ファンド結成に乗り出すのは、ニッチ市場として浮き彫りになったM&A買収金融市場での競争で優位を占めようという意図からだ。業界関係者は、「銀行の資金執行決定過程は複雑だが、ファンドとして先に資金を作っておけば、必要なときにすぐに金を撃ってやれる」とし、「M&A市場の競争が熾烈になり、投資決定の迅速性を武器にした融資ファンドの結成が相次ぐだろう」と診断した。

    ファンド運用を担当した系列証券・資産運用会社の立場でも、新たな手数料収入源が生じ、双方にとって良いビジネスだ。金が用意されたところにM&A企業の資金依頼が押し寄せて、影響力も大きくなるからだ。

    ある金融持株会社の関係者は、「ポゴファンドのデフォルト事態で、銀行業界の審査役らがM&A融資を決定する際により慎重になるだろう」と語った。
  • 毎日経済_カン・ドゥスン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2014-07-27 18:09:21