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米ヘッジファンドのエリオット社、現代自動車を攻撃

  • ◆ 米エリオット社、現代自動車を攻撃 ◆

    世界で最も影響力の大きい行動主義ヘッジファンドのエリオット社が、現代自動車グループの支配構造改編過程に積極的に介入するという意志を示した。エリオットの持分率そのものは大きくないが、支配構造を改編しようとしていた国内外の企業が、エリオットによって相次いでブレーキがかかった点を勘案すれば、人的分割と合併を控えている現代自動車グループも「突発変数」に見舞われたわけだ。

    金融投資業界と財界によると4日、エリオットはこの日に「現代モービスと現代・起亜自動車に対する相当の株式を保有している」とし、「企業経営の構造改善と資本管理を最適化するための強力な意志を示してほしい」と述べた。エリオットは現代自動車グループの普通株式を10億ドルほど(約1兆500億ウォン)を保持していると発表した。

    エリオット側は「現代自動車グループの出資構造改編案は鼓舞的だが、追加の措置が必要だ」とし、「系列会社ごとに企業経営の構造改善と、株主還元をどのように達成するのかに対する詳細なロードマップを共有して欲しい」と強調した。またエリオットは「このような事案について、経営陣や利害関係者と協力して、再編案に対する追加措置を提供することを期待している」と付け加えた。

    過去の事例を見ると、エリオットは支配構造が脆弱であり経営実績の良くない企業に投資して、積極的に経営に介入している。サムスン物産と第一毛織の合併過程など、支配構造の脆弱さを明らかにしたサムスングループに対しても、躊躇することなくエリオットがブレーキをかけるために乗り出した。この方法でエリオットは、2015~2016年の2年間で平均40.5%の収益率を記録した。

    現代自動車グループはエリオットの要求に対して「今後は企業価値を向上させ、投資家の利益を高める方向に継続して努力する」とし、「国内外の株主と忠実に疎通する計画だ」と原論的な答えを送った。

    ただし内部的には支配構造の再編案と関連し、資本市場で「友軍」の確保に素早く乗り出した。現代自動車は今週、国内外の主要機関投資家を対象に積極的な企業説明会(IR)の場を用意する。去る2~4日、米国地域でIRを行って再編案の主な内容と趣旨などを伝達し、9~11日は欧州、9~12日はアジア地域の資本市場を相手にIR活動を展開する。

    現代自動車の関係者は、「現代モービスの人的分割と現代グロービス合併などの一連の支配構造の改編を通じて、現代モービスは高度な技術と事業を率いる、グループの支配企業に位相が高まるだろう」とし、「現代グロービスは現代モービスから受けたモジュール・AS事業で、未来車事業を多角化できるという点を投資家に強調するつもり」だとした。
  • 毎日経済_キム・ヂョンファン記者/ユン・ヂノ記者/パク・ウンヂン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2018-04-04 17:59:34