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映画俳優チョン・ジェヨンのはじめての逸脱、そして輝く存在感

◆ City Life 第493号…STAR TAP ①/④ 

    「昨日何見た?」会社員たちの間で朝の挨拶のように交わされる会話だ。この中で映画俳優チョン・ジェヨンが出演するドラマ『アッセンブリー』の話は当然に注目される。

    歴代でもっとも現実的な国会ドラマという評価を受け、開始前から話題となった。大きな人気を集めたドラマ『チョン・ドヨン』の作家チョン・ヒョンミンの新作でもあり、国会議員の補佐官出身の作家が書く国会ドラマということも理由となった。しかし、それ以上に注目を集めたことは「映画一筋、そして作品ひとつをとても慎重に選ぶ」という映画俳優チョン・ジェヨンの初のドラマ出演という事実のためだ。

    そのせいだろうか、放送前から「クルジャム」の匂いがぴんぷんするドラマ『アッセンブリー』はそれなりに理由のある人気を継続させており、スクリーンでのみ会うことのできた映画俳優チョン・ジェヨンはそれだけ身近なお茶の間のスターとなった。

    そんなチョン・ジェヨンに二重の喜びが起きた。チョン・ジェヨンは最近閉幕した第68回ロカルノ国際映画祭にてホン・サンス監督の新作『今は合っており、その時は間違っている(Right Now、 Wrong Then)』で主演男優賞を受賞した。韓国の俳優としては初の受賞であり、この映画が映画祭の大賞である「金豹賞」まで受賞したのだから、世界の舞台を確実に掌握した俳優となったも同然だ。映画俳優として一筋に歩んできた彼がドラマ出演という「逸脱」を敢行した瞬間に訪れた思いがけない朗報であり勲章だ。しかし、ドラマ撮影のため映画祭の授賞式には参加できなかったという。

    ドラマで政治嫌悪症にかかっている視聴者の胸をすっきりさせてくれる俳優チョン・ジェヨン。彼が久しぶりに起こしたたった一度の逸脱も美しく、一生を見守ってきたスクリーンの中の俳優の姿も美しい。
  • Citylife第493号(15.09.01付) | 入力 2015-08-26 14:28:51