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「法を通じた入国」選んだ米国市民ユ・スンジュンの希望

◆ City Life 第506…STAR TAP ①/④ 

    ユ・スンジュンが最近「入国許可を出して欲しい」と行政訴訟を提議した。

    去る2002年、韓国国籍と米国市民権を合わせ変えながら軍服務を拒否したユ・スンジュンに与えられた、13年間の入国不許可から始まった事だ。13年間の入局不許可、それは果たして妥当な処罰か?意見は分かれ論難は現在も続いている。突如、今年5月にユ・スンジュンがインターネット放送を通じて国民公開謝罪までしたが状況は特別改善されてはいない。

    申し訳ないと、悔しいと嗚咽と訴えで彼の気持ちを伝えたが、状況は返ってより悪化したように見える。正直に、彼の立場からは悔しいかもしれない。たとえ法を破った原罪があったとしても、ここまですればいいじゃないかと考えられる事かもしれない。そのためだろうか。ユ・スンジュンの態度が急変した。最近彼は国内のある法務法人を通じて公開的に韓国入国要請と共に「査証発給拒否処分取消し訴訟」を提議した。在外同胞として入国申請は合法的であり13年間の入国拒否は人権侵害だという主張だ。

    しかし、先立って国民への謝罪と同様に法を通じた彼の切迫した抗弁と訴えさえも大きな壁に塞がれている様子だ。「正しいか間違っているか」は法的定規よりも、いつしか「韓国民の国益と国民感情上どうしても許すことが出来ない」場合という難攻不落の抵抗で収束されているように見える。これによりユ・スンジュンの国籍放棄と軍服務拒否を「二律背反」と見つめる「国民感情法」が作動している間は「実定法」の判断は空虚に見られる。

    それにもよらずユ・スンジュンの入国意思はこれまで以上に強力だ。さらには一部既得権層の無数の兵役忌避事例に明確に対応できない行政当局の二重定規を叱咤する声も出ており、さらにはユ・スンジュン事件を愛国心喚起のきっかけとしようとする一部為政者に対する非難と共に「ユ・スンジュンもやはり被害者」だという主張も大きくなっている。「子供たちの堂々とした父親になるために韓国の地を踏みたい」というユ・スンジュンの希望は果たして叶うのだろうか。
  • Citylife第506号(15.12.08) | 入力 2015-12-02 16:01:31