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空前絶後、Wanna Oneの人気が問題視される理由

    史上まれにみる出来事だ。単なる「花道」程度で説明するにはスケールがとても「宇宙的」だ。

    Wanna One。ある音楽ケーブル放送のサバイバル番組『プロデュース101 シーズン2』を通じて歌手の夢を叶えた超特級アイドルグループである彼らは今ホットだ。

    そして彼らの人気と同じくらいに論難も熱い。Wanna Oneの公式的なデビューが準備された8月初めから音楽市場が騒がしくなった。

    デビュー音源が公開された7日にはやはり7つのオンライン音源チャートが彼らの曲で埋め尽くされ、CD販売とデビュー公演が繰り広げられた8日はほぼ革命的なシンドロームが演出された。

    CDを買うためにオフライン店舗の前に長い列が出来上がり、前日夜からその前に陣を取る人々も多数いた。

    デビュー公演を2万2千席規模の高尺スカイドームで行った初の歌手も彼らだった。これまで高尺スカイドームに立ったグループがBIGBANGとEXO、防弾少年団のたった3チームだけだった事実はWanna Oneのデビューがどれだけ爆発的かを証明してくれる。

    彼らの価値も想像以上の高空飛行中だ。3万3000ウォンのデビュー公演チケットがインターネットで180万ウォンまで跳ね上がり、メンバー11人の姿を収めたフィギュアセットの価格が24万8000ウォンに達するほど。

    人気も良いが、幼いファン層を考慮した際、憂慮される部分も少なくないという指摘が出る理由だ。業界の反発も強い。爆発的なWanna Oneシンドロームが最強の放送権力と巨大企画事務所の合作が作り出した横暴だという批判。

    いくつかの音楽団体はWanna Oneの誕生を生んだ放送局のアイドル育成番組の問題点を指摘し、マネージメントまで事業領域を拡張しようとする彼らの試みについて「芸能産業を独占しようとする放送権力の横暴」だと強く批判した。

    また一部音楽関係者たちはWanna Oneの登場を音楽生態系を脅かす「ウシガエル」に例えて公正競争が必要だと一喝する。

    爆発的なWanna Oneの人気の後ろに隠れている暗鬱な影だ。Wanna Oneの爆発的なファンダムを目にしながらも、実体か虚像か疑問を持つ理由もまさにそれである。
  • 毎日経済Citylife 第593号 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-08-27 09:00:00