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「ポケモンGO」…命をかけた生放送
- 「お、出ましたよ。車のダッシュボードにくっついてる」（有名なアフリカTV BJ）
「不正横断をしてでも早くポケモンをつかまえよう」（視聴者）
全世界を熱狂させている拡張現実（AR）ゲーム「ポケモンGO」の発売以来、米国では不注意による事故が連続して起こっているなかで、韓国でも危険千万な状況でゲームを行うユーザーがあちこちで目撃されている。インターネット放送の進行者であるBJは、運転中にポケモンを捕まえる状況を演出した。車の助手席のダッシュボードにポケモン一匹が突如現れ、彼はチャンスを逃さないために片手でいそいでポケモンを捕まえた。車が揺れるほどの危険な状況だったが、放送を見ている2500人のうちで危険性を指摘する声を見出すことは難しかった。
束草（ソクチョ）現地では、ポケモンハンターたちの危うい運転と不注意な歩行に対して危険性を警告する声がすでに大きくなっている。
束草でタクシーの運転業務に従事するパク氏（仮名、48）は、「前を走る車が揺れるので飲酒や居眠り運転ではないかと心配になり、ホーンを鳴らして横の車線から近づいてみると、片手でハンドルを握って片手でゲームをしていた」とし、「ゲームのおかげで客が増えたのはいいが、これでは大事故が起きるか心配になる」と語った。
多くの若者が訪れる束草ターミナル付近と市内のあちこちで、通過する車を気にとめることもなくスマートフォンだけを見て道を歩く、いわゆる「スマホゾンビ」を目撃するのは難しいことではなかった。ポケモンが最も多く出現することが知られている束草エキスポタワー付近で会ったイ氏（仮名、22）も、自分の経験談を聞かせてくれた。イ氏は「ゲームに集中して歩いていて、思わず信号を無視して横断歩道を渡っていた」とし、「ホーンの音に驚いて気がついたら、大型トラックが前を通り過ぎて胸をなでおろした」と語った。一緒に来た友達も、街路樹や人道境界棒のようなものにぶつかってあざを負う場合が少なくないとした。
まだ韓国では大きな事故のニュースは聞こえてこないが、先にゲームが正式リリースされた米国は、すでに深刻な状況に駆け上がっている。海外メディアによると14日（現地時間）、ニューヨーク州で運転中にポケモンGOゲームを行い、街路樹に突っ込んで車が大破する事故が起きた。また、ゲームに熱中していた男性2人がサンディエゴ市の近くの海岸の崖から15メートル下に落ち、意識を失った状態で発見された。ポケモンに魅了されて高速道路を横断、車にはねられた15歳の少女も現れた。
クァク・テギョン東国大警察行政学科教授は、「今のところむしろ韓国にゲームが正式にリリースされておらず、全国的にポケモンGOが拡大していないことを幸いに考えなければならないほど」だと語る。突然の特需を楽しんでいた江原道も緊張している。束草・襄陽（ペヤン）のあちこちに車が増え歩行者で賑わう状況で、危険な運転者と歩行者をじっと見守るわけにはいかなくなったのだ。
江原警察庁は15日午前、第1会議室でポケモンGO熱風の吹いている束草・高城（コソン）の管轄警察署長と、映像で緊急治安対策会議を開いた。全国の警察組織の中でポケモンGOの関連緊急対策会議を開いたのは今回が初めてだ。イ・ジュング江原地方警察庁長は、「私たちの地域でも同様の事件・事故等が発生するおそれが高い」とし、「人波が多く集まるポケモン出没地域と無料Wi-Fiエリアに、犯罪防止の診断チームを投入して、脆弱性要因を点検して施設を補完するように」と指示した。
防犯診断チームは束草・高城警察署が担当し、人が多く集まるところには刑事機動車とパトカーが配置されてパトロール活動が強化される。女性を相手にした性的虐待などに備えて、性犯罪予防の専門チームも投入される。 - 毎日経済_シリコンバレー＝ソン・ジェグォン特派員／束草＝チ・ホング記者／ユ・ジュノ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-07-15 16:56:39
