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テ・ヨンホ前駐英北韓公使が記者懇談会「世襲統治は金正恩が最後だと確信」

    テ・ヨンホ前駐英北韓大使館公使(写真)は、27日に開かれた記者懇談会で「金正恩(キム・ジョンウン)は2017年に核開発を完成するようにと言った」とし、「北韓の世襲統治は金正恩が最後だと確信している」と述べた。

    テ前公使は政府ソウル庁舎で2時間30分ほど行われた懇談会で、冒頭発言を通じて「海外滞在を通じて北韓政権に未来がないことを知った」とし、「金正恩が叔父の側近も無慈悲に処刑する行動を見て絶望した」と脱北の動機を明らかにした。

    テ・ヨンホ前公使は「北韓の幹部らは金正恩の狂人状態を見ながら、<太陽に近づくと焼け死ぬし、遠ければ凍結死ぬ>と思っている」とし、「金正恩体制は強固に見えるが、内部には腐敗が進んでいる」と評価した。

    テ前公使は北韓の体制と核開発政策の批判に集中した。前公使は北韓が2017年に核開発期限を定めた理由について、「韓国で大統領選挙が行われ、米国も政権引き継ぎの過程であり、米国と韓国が北韓に核開発を中止させうるいくつかの軍事的な措置をとれないだろうという計算」だと説明した。

    また、テ前公使は「金正恩の手に核兵器が握られると、私たちの領土は灰に変わるだろう」とし「金正恩は絶対に核を放棄しないだろうし、これはインセンティブとして1兆ドル、10兆ドルを与えても放棄しないだろう」と断定した。

    北韓体制批判と関連し、「北韓は類例を見ないほどに階級主義理念に基づいた共産主義と、朝鮮時代の忠孝を強調する性理学に基づいた社会」だとし、「このような世襲統治には未来がないことに共感し、金正恩が最後だろうということを断然確信できる」と強調した。また「金正恩は自分を白頭血統であり金正日の息子としながらも、執権5年次となった今日でも自分の母親を北韓住民に公開していない」と指摘した。

    テ前公使はろうそく集会について、「100万人が一晩に集まったが、散会したとき警察も連行もなかった」とし、「韓国は世界の民主化過程で新たな段階に向かっている」と評価した。

    テ前公使はこの日、紺のスーツに淡い水色のシャツを着て記者たちと向き合って、質問に詰まることもなく自分の考えを開陳した。

    また最初に冒頭発言をはじめるときは多少緊張した様子も見せたし、「統一なった大韓民国万歳」を叫ぶときは演出された姿というぎこちなさも見せた。しかし懇談会が進むにつれて笑いも浮かべ、余裕のある姿を見せた。ファン・ジャンヨプもと労働党秘書の1997年の記者会見以来、およそ20年ぶりに開かれた高位級脱北民の公開メディア接触だった。
  • 毎日経済_アン・ドゥウォン記者/パク・テイン記者 / 写真=MBN | (C) mk.co.kr | 入力 2016-12-27 17:43:45