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ティラーソン米国務長官初訪韓…「米、北に1.5兆与えたが失敗」対北強硬を予告

    △写真=黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行国務総理(右)とレックス・ティラーソン米国務長官が17日、政府のソウル庁舎9階大会議室で会って握手している。[キム・ジェフン記者]

    レックス・ティラーソン米国務長官は初の訪韓日程に、非武装地帯(DMZ)を選択した。板門店は南北分断の現場を直接見て感じることのできる場所であり、すぐそばに北韓の「ポプラ事件」がある。ティラーソン長官のこのような動きは、北韓の挑発を絶対容認しないという強いメッセージを含んでいると解釈される。非武装地帯の共同警備区域(JSA)の韓米連合警備隊が駐留する部隊名称のキャンプ・ボニファスは、ポプラ事件で殉職した当時の警備隊長アーサー・ボニファス大尉(少佐に追叙)の名前にちなんで付けられた。

    ティラーソン長官のアジア歴訪日程は、日本と韓国を経て中国で仕上げられる。サードなどの安全保障問題と貿易不均衡など、米・中関係を再設定するために韓・米・日3カ国の戦列を整備するための訪問日程として解釈される理由だ。米国と中国は4月初めの首脳会談を控え、前哨戦の性格をおびる外相会談を繰り広げるものと予想される。今回の韓・米外相会談はこれに先だつ「作戦会議」の性格も一部持っている。ユン長官は昨年3月初め、国連安全保障理事会の対北制裁決議2270号の採択後に、韓・米間の緊密歩調を合わせてきた対北制裁を強調したことが分かった。特に北韓と取引した第3国の企業を制裁するセカンダリボイコットは、米国が中国に使うことのできる代表的なカードとしてあげられているなかで、ティラーソン長官の訪中期間に内容が協議されるのかも注目される。

    ティラーソン長官は韓・中・日歴訪の最初の訪問国である日本で「私たちは20年間、アプローチに失敗した」とし、「米国は北韓が別の道を行くように促すために13億5000万ドル(約1兆5272億ウォン)を提供した期間を含む」と語り、米国の対北政策の基調がどのように変わるかが注目される。過去20年間の非核化のための外交努力が失敗したことを認め、新しいアプローチを模索しなければならないと主張する文脈から出てきた発言だった。

    ティラーソン長官が言及した13億5000万ドルに対して、マーク・トナー米国務省報道官代行は米国の声放送(VOA)との通話で、「1995年から2008年までの14年間、北韓に支援した金額」だとし、「 50%が食糧支援、40%がエネルギー支援だった」と説明した。核交渉が本格的に進められ、米朝枠組み合意(1994年)や六者協議の9・19共同声明(2005)などが導出されたビル・クリントンとジョージ・W・ブッシュ政権の対北交渉史をティラーソンは「失敗」と規定したわけだ。

    一方、東北アジア歴訪に乗り出したティラーソン米国務長官の韓国、日本訪問日程には微妙な違いがみられ、その背景に関心が集まっている。

    ティラーソン長官の前日、日本訪問日程と韓国の日程を比較すると微妙な違いが観測された。ティラーソン長官は16日、岸田文雄日外相と会談した後、共同記者会見を行ったことに続き、約1時間のあいだ業務協議を兼ねた夕食会を行った。一方、韓国では共同晩餐スケジュールがない。韓国ではDMZ訪問日程があるが、両国の外相間のスキンシップを作ることがでる晩餐が韓国ではないという点は、目を引く部分だ。
  • 毎日経済_ワシントン=イ・ヂンミョン特派員/ソウル=アン・ドゥウォン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-03-17 23:43:00